その後の若干無謀なクラウド編成

さて、以下のエントリの続き。

トレンドマイクロの年4980円で容量無制限のSafeSyncのクラウドサービス、信頼性という点でDropBoxやSugarSyncより劣るので、しばらくは生暖かく見守って…と言うのが前回までのあらすじですが、このたび、SafeSyncをメイン同期サービスとして利用するという決断を無謀にもいたしました。

なぜこういう決断をしたのかと申しますと、以下の点が挙げられます。

  1. 容量無制限というのがなんといっても精神的に楽
  2. 一番最初の同期(アップロード&ダウンロード)が異様に大変だが、それが終わるといちおう、そこそこ安定している…ような気がする
  3. 同期の動作も以外に普通に普通(ファイルに変更を加えると、数秒以内にアップロードが開始される)
  4. SugarSyncと同じく、任意のフォルダを同期対象として選べる
  5. 容量無制限なのに費用が年4980円と安い(DropBoxはその倍の価格で容量50GB)

マイナス点として、

  • ときどきサーバがダウンする
  • しかも何の告知も事後報告もない

ということがあり、同期サービスとしてはあまり大々的に信頼はできませんが、ただ、以前メインで使っていたSugarSyncもときどき予定外のメンテ(しかも平日午後に3, 4時間とか、平気で!)していたので、似たようなもんと言えば似たようなものかなあと。

この対策としては、急ぎの確実な同期が必要な場合は、サブのDropBoxにコピーを放り込んで保険をかけるという手がありますので、それで回避です。急ぎじゃないものは、気長に待っていればそのうち同期されるので、あまり問題じゃありません。

もう一つの欠点としては、

  • ときどき「同時にファイルが更新されたからどっちを同期するか選べやゴルァ」と言われる

ことが挙げられます。これも、SugarSyncでもよくあることなので(DropBoxでは経験ありませんが)、まあ、SugarSyncとの比較なら、大きなマイナスではないと言えます。

本当に大きな欠点は、

  • PCの再起動などで、SafeSyncクライアントを新たに立ち上げたとき、最初の同期の確認に異様に時間がかかる

ということです。計ったことはありませんが、SafeSyncクライアントが立ち上がって「情報を集めています」と言われて始めてから、少なくとも30分以上は待たされます。よって、「ノートPC立ち上げて急いで同期してそれを出先に持っていく」というようなことはできません。SugarSyncでもDropBoxでもこんなに初期同期確認は遅くないので、これは非常に大きなマイナスです。

とはいえ、逆にいえば、同期が急ぎでなければSafeSyncの同期機能で十分と考えることもできます。そして、急ぎのファイルというのは、数の上ではほんの少しです。

これを考え合わせて、最初は、「急ぎの同期はSugarSyncで、急ぎでない全般的な同期はSafeSyncで」ということで運用していたのですが、ほんの少ししかない急ぎの同期だけでSugarSyncに年50ドルも払っているのは無駄なような気がしてきました。さらに、同じフォルダをSugarSyncとSafeSyncという二つのクラウドサービスで同期かけるのも、なんか不具合起こりそうで不安です。

ということで、SugarSyncの有料の利用をやめることにしました。そして急ぎの同期に関しては、DropBoxを補助的に利用して対処することにしました。

結論としては、当初

  1. メイン同期→SugarSync 30GB(年49.99ドル)
  2. サブ同期→DropBox 2GB(無料)
  3. バックアップ→SafeSync 容量無制限(年4980円)

としていたのを、

  1. メイン同期&バックアップ→SafeSync 容量無制限(年4980円)
  2. サブ同期→DropBox 2GB(無料)
  3. 保留→SugarSync 5GB(無料)

という体制に整理したということです。無謀かなあ?

大きな問題が起きなければいいんですけど、どうなることやら。

【追記 2011/3/9 SafeSyncの容量無制限サービスが中止されました。トレンドマイクロ、駄目だね。】


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