ハリウッドの一種の日本ブーム

デビルマン」という世紀の糞映画の誕生が日本の映画ファンを絶望のどん底につきおとした昨今ですが、ハリウッドは何げにプチ日本ブーム。先週末の全米の興業成績ですが、

Top Box Office (10/24/04)

  1. The Grudge
  2. Shark Tale
  3. Shall We Dance?
  4. Friday Night Lights
  5. Team America: World Police
  6. Ladder 49
  7. Surviving Christmas
  8. Taxi
  9. The Forgotten
  10. I Heart Huckabees

清水崇監督による自作「呪怨」のリメイク「The Grudge」が、「ネモを探して(Finding Nemoの本来あるべき邦題)」のパチモンと叩かれつつ一位を独走していた「Shark Tales」を蹴散らして堂々の一位。これってすごくね? ちょっといぐね? 日本人監督作品で全米週間興業成績でトップに立ったことのあるものってあるんだろうか? まあ、ハロウィンでホラーが売れる季節だということはもちろんあるけど、それにしても1000万ドル以下の低予算映画(注:日本円にして10億円弱ぐらい。「デビルマン」と同じぐらいの予算ということに留意されたい)が全米トップというのはやはり快挙です。映画自体の評価はあまり高くないようですが、それでも「ホラー」という低迷ジャンルでは良い方ではないでしょうか。(このジャンルでは、m@stervisionさんhttp://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/が絶賛していた「SAW」がまだ公開を控えてますが)

で、それだけでなく、先週末の興業成績は3位がハリウッド版「Shall We Dance?」のリメイクですよ。まあ、こちらはリチャード・ギア&ジェニロペという観る前から萎えるようなキャスティングですが、それでもアメリカの興業成績で1位と3位に日本の作品が入ってるのは前代未聞じゃないでしょうか。

デビルマン」でガッカリムードいっぱいだった日本の映画ファンもちょっと勇気づけられるニュースであります。