呪怨 (2003) ★★★

director: 清水崇、screenwriter: 清水崇

奥菜恵、実はかなり好きなんだよね〜、デビュー当時から。てゆうか、ちゃんと演技してるの見るの初めてかも。奥菜ちゃん、ちっこくてかわゆし! 演技も(意外なことに)よかった! ビバ、奥菜恵! この映画は奥菜ちゃんを観るだけで価値がありますね。サラ・ミシェル・ゲラーより良い!(観てないけど)

という戯言はともかく。

「リング」の成功から5年近く経っているという有利さはあると思いますが、この映画、よく出来ていると思います。「リング」を観たときに思った欠点、つまり「画が安っぽい」「脚本に穴」「役者が大根」といった欠点が見当たらない。画は非常にスタイリッシュで洗練されている。脚本も特におかしくない(もっともストーリーらしきものがそもそもないからかもしれないけど)。役者も別に悪くない。むしろけっこう良い。

ただ、恐いかというと、うーん、どうかなあ。いや、けっこう雰囲気は良くて、「コワイモノ」が出てくるまではすごく恐いんだけど、いざその「コワイモノ」が出てくると恐くないという。どうしても、その「コワイモノ」が「コワイモノを演じている役者さん」にしか見えないんだよねえ‥。てゆうか、ちょっとキョンシー入ってる? あと、ストーリーがないのもやっぱりマイナスかも。ストーリーないだけに、観る方も、「ほらここいらで来るぞ来るぞ、やっぱり来た」というパターンに集中できちゃうんで、インパクトが薄くなってる。やっぱり謎解きのストーリーが欲しい。そうすると観客は謎解きの部分にも気をとられるから、コワイことが起こったとき、よりコワがれる。んじゃないかと。ラストのかやこさんはけっこうよかったと思うけど、それ以外があまり恐くないす。

この映画は、評判になった清水崇のビデオの劇場版だそうで、どうやら元のビデオ版の方がはるかに恐いらしい。ホラー好きなわりに怖がりなオレですから、観たいような観たくないような‥。

PS: 観終わったあと、DVD特典で予告編を観たけど、ありゃ観せすぎだろ! 「怖がらせスポット」をほとんど全部観せてるじゃん!

PS2: DVD特典のインタビューの印象:「奥菜恵」かわゆし。「上原美佐」映画でもかなり存在感あってよかったけど、インタビューも(内容ないけど)非常にしっかりした口調で、このシトは大成するかも?と思いますた。「市川由衣」アホまるだし!