ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 (2002) ★★★★

The Lord of the Rings: The Two Towers
director: Peter Jackson
screenwriter: Peter Jackson, Fran Walsh, Philippa Boyens, Stephen Sinclair

同居人ちゃんinアメリカがファンタジー好きなので、でオレ本人はSF映画はわりに好きなんで、ハリー・ポッターロード・オブ・ザ・リングズのそれぞれ第一作を劇場で観たんだけど、「オレにはファンタジーは合わんな」と確認して、それ以来、ファンタジーものは劇場で観るのはかたくなに避けてきたんですよね。なんてゆうか、ファンタジーって大体なんかの重要なアイテムのようなものがあって、それをめぐっていろいろなことが起こったりするんだけど、そういうのを観ても「そんなアイテム、どうでもいいじゃん」と思ってしまう。身も蓋もない汚れた大人なのであります。

ということで、ぽすれんレンタルDVDのウィッシュリストからランダムに送られてきた一枚がこれだったんで、しゃあない観てやるかと、あまり期待しないで観たんですよ。そしたら‥

はっきり言って(・∀・)イイ!

いやあ、びっくりしました、良くて。いちおう第一作を観ていたので登場人物のキャラが分かっていたんで、最初からぐいぐいひきこまれましたよ。なんかね、世界観が素晴しいほどに確立されている。銀幕でなくDVDで観ると「ああ、ここCGだね」「ああ、これは合成だね」ってあからさまにわかっちゃうんだけど、そんなことが瑣末に思えてくる。CGとかどうとかじゃなくて、世界観なんですよ。なんてゆうか、久々に「うわあ、映画ってすごいなあ」って思った。映画って基本的に魔法だと思うんですよね。でもCG時代になって、そういう「魔法」がどんどんなくなっていった。でもこの作品には「映画の魔法」がある。現実にはない世界なのに、その仮想世界すごくリアルにせまってくる。つくり話とわかっていても手に汗にぎっちゃう。「リアル」ってのはCGの出来がいいからリアルとか、そういう問題じゃないと思うんですよ(もちろんこの映画のCGのレベルもすごいけど)。そんな単純な問題じゃない。素人なもんでうまく分析できないんだけど、とにかくこの映画には「世界」がある。そうとしか言いようがないのよね。

てゆうか、最近観た映画が「デビルマン」「リング2」「シベ超」「呪怨」だったもんだから、それだけに本作品を観たときの衝撃がよりいっそうすごかった。「そうそう、これこれ、これが映画なんだよなあ‥」と溜め息の連続でした。まあ、あいかわらずファンタジーには100%のめりこむことはできないんで、星取りは★★★★どまりですが、いやはや、これは大した映画です。そして、こんな大作を破綻なく指揮できるピーター・ジャクソンって、もしかしたらとんでもない偉人なんじゃないかと思いますた。ハイ。