ハウルの動く城 (2004) ★★★

director: 宮崎駿
screenwriter: 宮崎駿

原作は知らない。児童ファンタジー文学かな? とりあえずこの映画は、「もののけ」「千と千尋」など、どちらかといえば大人向けのシュールレアリスティックなファンタジーから、もっと児童向けのファンタジーに戻ったという感じ。

とにかく準主人公のハウルがステレオタイプな美少年で、ビジュアル系というかジャニタレというか、そういうフェミニンで少女漫画ちっくな人物として描かれているのですが、でもまあその割り切りは悪くないと思う。小学生が「カッコいい!」と思ってくれればそれでいいんですよね。ストーリーは荒唐無稽で意味がない。「千と千尋」も荒唐無稽で意味はなかったけど、あれは前衛アートでしたからね。今回は「子供にもわかるようなストーリー」で、かつ荒唐無稽で無意味。わざとやっているとしか思えない御都合主義の展開も子供向けと思えば腹も立たない。

ま、そんな感じ。ということで。