Life Aquatic with Steve Zissou (2004)

director: Wes Anderson
screenwriter: Wes Anderson, Noah Baumbach

賛否両論‥というか否の方が多い、ウェス・アンダーソン(「Rushmore」「Royal Tenenbaums」)の新作。オレはビル・マレイの最高傑作は「Lost In Translation」ではなく、「Groundhog Day(恋はデジャブ)」と「Rushmore」だと思っているのですが、そのマレイが「Rushmore」のウェス・アンダーソンと再び組んだというだけで当然観るしかない!という感じなので観てきますた。(ところで、その「Rushmore」のもう一人の主演だったジェイソン・シュワルツマンフランシス・コッポラの甥)が主演した2004年映画「I Heart Huckabees」も賛否両論だったんですが、こちらはDVDを買ってきますた。良かったですよ!!)

ストーリーは、「海版の川口浩」の落ち目の冒険家、スティーブ・ジスー(ビル・マレイ)が、クルーの一人を人喰いサメに殺され、それに復讐するために最後の航海に出る‥というものです。が、サメ探しの話はほとんどでてこなくて、なんだかうだうだやってます。

ウェス・アンダーソンはカルト的なファンがいるので、否定的な意見が多いこの映画でも、客席の一部はこの映画の会話にやたらと受けておりました。ただ、全員が受けていたわけでないのがポイントでありましょう。個人的には英語力の不足で、笑いのポイントが分からなかったんですが‥。

で、総合的な感想ですが、否定的な意見が多いのも分かるような気もします。というのも、最初から最後までフザケたような展開だからです。しかもそのフザケ方が意図してショボい。その意図された「ショボさ」が鼻につくかどうかで評価が別れるでしょう。個人的には馬鹿馬鹿しくて良かった。特に、ウィレム・デフォーが、超ノリの軽い役で出ているのが笑った。ジェフ・ゴールドブラムも馬鹿げた役で笑った。ちなみに、アンダーソン映画では一番金がかかっていて、映像的にも素敵でした。

英語がフォローできなかったところが色々あったので、評価は保留。DVD出たら買って見直します。