マンハッタン (1979) ★★★★

Manhattan
director: Woody Allen
screenwriter: Woody Allen

マンハッタン [DVD] 基本的に「アニー・ホールhttp://d.hatena.ne.jp/ultravisitor/20050222と同じ路線の、NYCという街に密接に繋がったロマンティック・コメディ。ウディ・アレンはここでも神経質なテレビ脚本家という役柄で、ダイアン・キートンもまた出ております。非常に評価の高い映画ですが、オレ個人は「アニー・ホール」の方が好きですね。てゆうか、ここでのアレンは少々悲哀が足りないというか、勝手にフラフラしているだけじゃないかという疑念を払拭するほどには、アレンと女性の関係が描かれていないような気がします。まあ、17歳の娘との関係というところに映画としてのリアリティの足りなさと、私生活的にはリアリティありすぎの生々しさが同時に感じられて、ちょっと居心地が悪いということがあるかもしれませんが。

この映画の本当の勝者はガーシュウィンの音楽とゴードン・ウィリスの撮影の組み合わせかも。アレンは意図的に、この映画に「古典映画感」を付与していて(ストーリーも古典的)、それが最初あざといと思ったのですが、この音楽と画の力に結局はねじふせられてしまいますた。