進振りについて

柿柳さんの3/28分についてちょっと思うこと。オレの記憶では進振り(進学振り分け)が「エゲツない点数競争」だったという記憶はないんですね。まあ、今はどうかしらないけど、少なくともオレの学部生時代(何時のことかはヒ・ミ・ツ←今さら‥)では、ぶんがくぶの進振りは、成績に左右されるのはごく一部の学科だけで、大半の学科はどんな成績でも進学できてた。大体国立なんてどこも教官の数が多いんだから、学生があぶれる状況はなかったですよ。理系はまた違うのかもしれないけど。

オレ個人は、「教養学部&進振り」の制度の方が優れていると思ってます。はっきり言って、高校出てすぐに学科を決めなきゃいけないなんて馬鹿げていると思うんですね。すぐアメリカの話を出すのはオレの悪い癖ですが、アメリカはもっと徹底してますよ。なんてったって「学部」という概念がそもそもないんだから。入学した時点で文系理系の区別がない。そもそも英語で「文系」「理系」なんて言葉はないし。だから大学生は入学した時点では全員同じラインに立っている。入ってから自分のとりたい授業を文系理系関係なく取って、3年目までに専攻を決めるわけですが、オレなんかはこういうのが健全だと思うんだけどな。もちろん高校の段階で自分の向き不向きがわかっているから、めくらめっぽうにいろんな授業をとるということにはならないだろうし、自然と人文系中心の学生と自然科学系の学生に分かれるんだけど、少なくとも、色んな選択肢が目の前にあるわけで。

今の日本の大学は受験時に学科を選択するのがほとんどだけど、特にぶんがくぶの場合、どこの学科を選ぶかなんてほんとに入学前に適切・適正な判断ができるのか、疑問です。それに、入学時に学科が決まっている大学の多くは、1年次から専門教育をやっていて、他の学科の授業を履修する余地はほんのすこししか残されていなかったりするわけです。他に自分の適性をチェックする機会なんてないわけで、これは不幸なことだと思いますね。

とはいえ、自分がいわゆる「教養学部」で適性とか真剣に考えていたかというと、全然考えてなかったですけど(火暴)。