David Hyatt タン vs. KHTML開発グループ

http://weblogs.mozillazine.org/hyatt/

ウェブ上で、Acid2というウェブブラウザのレンダリング・テストがあって、ここ一週間ぐらい Safari の名物開発者 David Hyatt が、SafariAcid2テストにパスするように精力的に修正コードを書いていたんですよね。で、このたび、SafariAcid2テストをパスさせることに成功して、修正パッチも公開したんですが‥。

ところがこれに、Safariレンダリング・エンジンのベースとなっているKHTMLの開発グループ(の一部)が反発。KHTMLオープンソースなわけですが、主幹となる開発グループに相談もなく、Apple社員のHyattタンが勝手にどんどんパッチを発表しても現場が混乱するというわけです。オープンソース側が、Appleなんていうオープンソース思想からかけはなれた営利企業の単独行動を警戒して牽制した形ですね。‥とエラそうに書きつつ、技術的な話は当然チンプンカンプンなんですが。Hyattタンはゲーム好きなヒトみたいなんで、今回のAcid2テストの件も、Hyattタンの感覚からすれば、ゲームを攻略する感じでガシガシ突っ走ったというだけなんでしょうが。

まあ、Hyattタンは、もともとMozillaグループ出身で、オープンソース思想と無縁のプログラマでもないので、今回の(素人から見ると意外な)軋轢も、両者の関係の改善のきっかけになると良いですね。現在はKHTML開発者側がHyattタンとの電話会議を呼びかけている段階のようです。