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Soft Cell "Say Hello, Wave Goodbye (Almighty Radio Edit)" (2002)

オレ的心の名曲

Very Best of Soft Cell

written by M. Almond, D. Ball

この曲聴いて泣きました。スローテンポの原曲に思い入れのある人にはこちらのユーロ・トランスっぽいイケイケなバージョンには馴染めないと思いますが、オレは原曲を良くしらなかったのでもう超はまりました。

浮気者の彼女に別れを叩き付ける歌なんですよね。「色んな場面に耐えてきたけど、このシーンだけはぼく流に演出させてもらうよ」と言い、泣いてすがる彼女にきっぱりとこう言います。

「ぼくに手をふれないでくれ。ぼくは君のものじゃない、わかるだろ。最後に今いちどぼくの顔を見るがいい。ぼくは君なんか知らないし、君はぼくを知らない、これからは赤の他人。会っても挨拶だけして手をふってさよならさ」(意訳)

でも、言葉づらだけだと貫一お宮の足蹴のシーンのようなんだけれども、このサビを歌うマーク・アーモンドの甘い歌はとても優しい。冷たい言葉とは裏腹に優しさを隠せないその歌声に、この歌の男の悲しみが隠されている気がして聴く人の胸を打ちます。

一見別れをつきつけているけれども、本当にふられたのは男の方じゃないか、女の方は泣いてはいるけど、翌日にはケロっと別の男を見つけるんじゃないか、男はこれから先何年も彼女を忘れられずに思い悩むんじゃないか。

そうそう、こういう一節もあります。「ぼくはどうするかって? ぼくは誰か良い人を見つけるよ。安売りしないような人をね。家庭的なお嫁さん、安定した生活を与えてくれるような、レールを踏み外さない人を見つけるのさ」この自分に言い聞かせるような言葉に、逆に男の強い未練を感じます。

そして、オリジナルバージョンにはない、この新しいバージョンの最大の聴き所は最後の「Goodbye」という叫びです。トランス独特の高揚感のある、悪く言えばありがちな盛り上げに、このマーク・アーモンドの端正な声が非常によくはまっていて、胸に熱いものがこみあげてきます。少なくともオレは!

イケイケだけど非常に美しい別れの歌です。

iTMS Jにおける当該曲