Google Calendar

どんどんと機能拡張するGoogle。しかもそれぞれの機能がいちいち気が効いているので、恐いというか。ところで、Googleのおもしろさと恐さは「たけくまメモ」に端的にまとめられていておもしろいです。

【文春】Google(暗黒?)特集: たけくまメモ
梅田望夫さんのブログで: たけくまメモ
グーグル社内盗撮写真: たけくまメモ

特に最後のエントリは笑えます。

それはさておき、Googleのサービスって、どこかMac的、Apple的なんだよね。ものすごい革命!というより、ちょっとした発想の転換なり機転で、それまでになかったスマートな機能の実装をしたり、ゴテゴテと機能を増やさずに、必要なところを取捨選択して、すっきりと使いやすいように機能をプレゼンテーションするところとか。Appleもまだまだソフトウェア作りにおいては健在で、iTunes、簡易ムービー編集ソフトiMovie、簡易DTMソフトGarageBand、プレゼンソフトKeynote、簡易DTPソフトiWork(これは賛否両論あるけどかなりおもしろいソフトだと思う)など、「簡単!目から鱗!おしゃれ!」的なソフトを最近に至っても作り出しているわけですが、最近のGoogleのウェブベースのソフトウェアの勢いはこのAppleの牙城を脅かすほどの勢いとおもしろさがあると思う。Appleの場合はiTunes以外はMacオンリーなのでそのあたりが弱いんだな。とまれ、最近のGoogleのβ版サービスにApple的なユーザビリティーを感じるMacユーザは少なくないはず。

それはさておき、オレは最近Google Calendarを使ってます。まだβ版ですが、かなり使えますね。ちなみにSafariだとうまく動きません。ということでFirefox使ってます。

実は、以前はApple iCalを使っていたんですが、職場のマシンと家のマシンでの同期がしづらくて…。本来はAppleのWebサービスである.Macを介して同期ができるんですが、職場のFirewallの関係で同期ができないんですよね。職場のネットワークのアドミンの人に話つけるのもめんどうだし。それ以前に.Mac有料だし。で、ふだん手帳を使わないオレは、職場と自宅のスケジュールの同期ができないと激しく不便なんで、だったらウェブベースのカレンダーでスケジュール管理をしようかと思い立ったわけです。

そこで、Yahoo! Calendarを使ってみたんですが、まずYahoo! Calendarの日本版はデザインが激しくダサいので却下。ソフトバンクだめだね。で、US版は若干見た目が洗練されているものの、今いち痒いところに手が届かなくて、うーんもうちょっとマシなのないかなあと思ってたところに、良いタイミングで登場したのがGoogle Calendar

これが見た目が洗練されているばかりか、非常に直感的に使えて良いんです。ウェブベースのサービスなのに、予定をドラッグしたりドロップできたりするのも良いし、また、イベントを作るときに、「会議 from 3pm to 5pm at 第一会議室」となどと入力すると、自動的に構文解析してくれて、ちゃんと3時から5時のところに「会議」という予定を入れてくれて、さらに場所は第一会議室という風に記録してくれる。こういうファジーな予定表の入力方法は直感的でいいね。ある面ではAppleのソフトを超えている面もあるように思います。

ところで、このGoogle Calendar、見た目ははっきりいってほとんどApple iCalのパクリ。ちなみにこれ↓がGoogle Calendar

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↓こっちはApple iCal。

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同じじゃん! このあたり、Google Calendarには表面のデザインにもうちょっとオリジナリティーを追求して欲しかったなと思わないでもないですね。

一方、Appleは、昔からウェブ関係のサービスが弱いという側面があって(失敗したeWorldとか)、.Macのサービスなんかも、ちゃんとリソースを割いて開発してないんじゃないかと思うほど、進展が今いち遅い。Macユーザ限定で商売しているというところも、進展の遅さに輪をかけているのかもしれないですね。Webサービスのアイデアという点でGoogleの成長がめざましいだけに、もうちょっとこのあたりで新しい展開なりなんなりが欲しいなと思ったりします。