目下家捜し中

原稿の締め切りが2ヶ月も遅れているのに全然仕事が進みません。というのも、実は住処を物色しているのです。もう連日、物件探ししたり、妄想シミュレーションしたり、頭の中は不動産のことでいっぱいですヨ。

・経緯

これまでの経緯です。

  • 5/30 数が希少の大学の社宅(大学だから社宅じゃないか。学宅?)の抽選に落ちるorz
  • 6月 賃貸を探そうと決心。しかし同僚からは「買えばいいじゃん」とそそのかされる。「しかし頭金がまったく…」という言葉に対しては「頭金ゼロでも買えるって」との悪魔のささやきが。とりあえず賃貸と中古物件両方観てみることに。
  • 6/23 まず賃貸不動産屋に飛び込む。遅い時間なのに5、6件案内してもらう。
  • 6/24 同じ不動産屋さんでまた5、6件案内してもらう。
  • 6/25 昨日一昨日と観た物件のうち、わりと気に入った物件を今度は徒歩で辿ってみる。なるべく職場から徒歩圏内の物件をねらっているんです(オレの徒歩圏は徒歩30分ぐらい)。
  • 6/25 同日、健康的に散々歩いたあと、電車で地元に帰ろう(一駅だけど)としたが、ふと、インタネで気になった中古マンションを取り扱っている不動産屋さんの営業所(不動産屋さん1と呼ぼう)が目に入る。ついでだから入っちゃえ!ということで、またもや飛び入りで案内してもらう。今日は3件。目をつけていた物件(物件Aと呼ぼう)はかなり山手(というかほとんど山中?)だけれどもその分けっこうインパクトあって、生活はあまり便利そうじゃないけど気に入った。
  • 6/30 別の不動産屋さん(不動産屋さん2)に行って中古マンション4件案内してもらう。最初に観た物件Bがけっこうよかった。築35年だけど、内装フルリフォームした物件なので、非常に綺麗。どちらかといえば平地にあるが、バルコニーの前が公園で、回りも戸建てばかりなので見晴らしは悪くない。
  • 同居人ちゃんinアメリカがアメリカという遠隔地にいるため、物件物色の成果をムービーにまとめるという作業を行う。はまる。物件ごとにムービーをつくる。気に入らなかった物件のムービーもつくる。意味ないのに。iMovie最高! ムービー編集っておもしろいなあ。字幕つけたりとか。
  • 7/2 午前中、不動産屋さん2に2件案内してもらう。うち1件目の物件Cが良かった。かなり気に入ったが、築39年という古さが気になった。マンションの建物も部屋の内部も築年よりはるかに若い感じだったけど。さらに同日午後、こんどは不動産屋さん1に4件案内してもらう。これはもう物件物色中毒やね。この4件はあまりピンとこなかった。ついでに物件Aをもう一度内見させてもらう。
  • 7/7 もう一度物件Aを内見。今回はリフォーム屋さんも同行してもらう。

・自分の好みがあきらかに

短期間に何件も物件を見てまわって分かったのですが、オレの好みの物件は、予算(ひみつ)の範囲内で、

  1. 間取りがごちゃごちゃしてなくて開放感がある
  2. マンション自体にどっしりと存在感がある
  3. バルコニーからの眺めが開放的
  4. 街中はなんとなく息苦しいからあまり好きじゃない
  5. 個性重視

という点が重要みたいですね。キーワードは開放感ですか。バルコニーの眺めを考えると、どうしても山手になってしまいます。平地だとたとえ高層階でも見えるのはビルとかばっかりでつまんないし。山歩くのはそんなに気にならないです。15分ぐらいなら。マンション自体の存在感もオレ的には重要。やっぱり帰宅するときに一番最初にくぐりぬけるのがマンションの門やからね。

・現在の候補

で、物件A、物件B、物件Cと三つが候補に上がってます。

  • 物件A:広さは2番目。値段はB、Cより500万ほど高い。築19年。眺望最高、高い階なのにテラスつき。
  • 物件B:一番狭い。値段は2番目。築35年。フルリフォームで内装は新品同様。間取りなどはごく普通の2LDK。
  • 物件C:一番広い。値段は一番安い。築39年。前の住人がかなりリフォームしたようで、個性的で広々とした間取り。

特に物件Aと物件C。同じぐらい気に入ってます。予算的、広さ的には物件Cが良いんですが、築39年だから、将来売るとき売れないんじゃないかなあという点と、古い物件のため、修繕積立が高く、毎月の維持費にお金がかかることがネックです。物件Aは、予算的には500万ほど高いのですが、築19年と、物件Cより20年も若いんで、たとえ10年後に売っても、今物件Cが売られている値段に近い値段で売れるんじゃないかという期待があって、総合的コストパフォーマンスで言えば実はここが一番良いんじゃないかと。また、高級感は物件Aが一番あります。

・現状

ということですでに3回も内見している物件Aですが、実は2回目の内見の直後に、一人目の申し込みが入ったらしい。最初それを電話で聞いたときはオレに申し込みさせるための架空の申し込み人かと疑ったのですが、今日不動産屋さんに話を詳しい聞いてみると、ほんとっぽい。ただ、相手は転職直後の会社員らしく、ローン審査が通らないんじゃないかと不動産屋さんは言っておりました。でもなあ、そんなに高額物件でもないし、一つぐらい貸してくれるところもあるんじゃないのかなあと疑心暗鬼なオレ。

まあ、こっちが色々考えてもしょうがないので、とりあえず、対抗で申し込むことも検討することに。

一つの問題はいくらで申し込みを入れるかです。あわよくば150万引きぐらいで買えたらなと虫の良いことを当初考えていたのですが、対抗馬の申込人が100万引きで申し込んだらしい。原則的には、条件同じならば先に出した方が優先されるのが慣例だから、後だしのオレがそれより低い額はもちろん、同額を出しても意味ない。てことは、オレは100万引き未満で交渉するしかないってか。100万引き未満って、駆け引きの幅せまっ!!!

ちなみに売り主は富豪らしく、同じマンションの別のもっと広い号室も売りに出していて、こちらは成約したらしいのですが、オレのねらっている号室よりだいぶ売り出し価格が高かったにも関わらず、値引き交渉が難航して結局たった50万引きで決着したらしい。ってことはオレのねらっている物件Aもどんなに良くても50万引きってことじゃん。

しかし、正直、たかだか50万なら引いてもらってももらわなくてもあんま大差ないかなあという気もする。もちろん「50万もらえる!」って考えれば超うれしいんだけど、全体の額からみたパーセントでいえばそんなに大きな額ではないからなあ。

そこで、一つ考えられる戦略としては、もう50万を捨てて、定価で勝負するという。一方で100万引き、他方で定価なら、後者に対する売り主の心証はかなり良いでしょう。ここで一気に決着がついてオレが勝利する確率は高くなる気がする。こういうのもありかなという気はする。

悩ましい点

問題は50万を捨てて勝負に出る価値というか、そこまでオレと同居人ちゃんがこの物件Aを熱望しているのか、であります。

この物件は金持ちのセカンドハウスだったらしく、ここ何年か人が住んでなかったらしい。そのせいで、生活臭はほとんどなく、経年劣化はしているけど、人の垢がついてない。よって水回りやキッチンのリフォームはあえてする必要もない。給湯器が死んでいるみたいだけど、まあ、それぐらいはしょうがないか。マンション的にはゴージャス。坂はきついが、下る方であれば最寄りの駅まで10分強。山の上にあるので眺望は絶景。そしてこのマンションの売りのようですが、各階に人が一人住めそうなほど広いテラスがついているんです。買い物が激しく不便だろうこと以外は良いというか、インパクトファクターは抜群であり、だからこそ一環して我々の第一候補だったわけです。

しかし、気になることが…。それは虫!

この物件は山の斜面に建っているので、上の階も地面に近いのです。そしてこれより上は人家もほとんどないという場所なので、自然を満喫できる一方、当然虫天国です。でも長野の山荘で虫には鍛えられているので、ちょっとやそっとのことはなんとも思わない自信はあります。

でもでも、今日の内見で発見してしまったのです。ムカデを!!

ムカデはいやだなあ…。噛むからなあ。毒もってるし。見た目とか駆除とかは慣れると思うからいいんだけど、いやなのは寝ているときに噛まれたりすることなんよね。インタネで検索するとムカデで悩まされている人は多いみたいです。特に「裏が山」の家とか。ねらってる物件は「裏が山」どころか、「山と一体化している」マンションだからねえ。救いは、戸建てじゃないから、侵入経路は限定されるということかな。それにしてもちょっと萎える要素です。屋外で観るのは全然かまわないけど、部屋の中に入ってくるのは勘弁してほしい。

あと、今日の内見では気づかぬ間に腕を二カ所虫に刺された。たぶん蚊かそれに類する虫だと思うんだけど、1時間の内見で2回も刺されるなんて…。

自然たっぷりという環境はおそろしい。ゴージャスなんだけどなあ。そういうこともあってちょっと悩み中です。ハイ。