「就職できない人は欠陥品」

近畿大の就職部の「新卒で就職できない人は社会では欠陥品扱い(だから必死にやれ)」という文言について「ある大学研究者の悩み」において「担当者の言いたいことがよくわかる」ということが書かれてましたが、正直大学人としての見識を疑いますね。現在の日本の「新卒信仰」「年齢信仰」の不条理さを大学人が受容してどうするんだという。もちろん、学生諸君にとってはそれが「すぐ目の前にある現実」だから、それを認識することは必要ですが(その意味で「理解出来る」ということになったと思いますが)、しかし大学はその現状を将来的に打破できるよう最大限の努力をするべきで、てゆうか、大学以外に誰が新卒信仰に反旗を翻すのか。安倍の再チャレンジなんたらでお上から「新卒信仰をやめなさい」というお触れが出るまで現状をじっと我慢しなければならないのか。

大学にたずさわる人が新卒信仰・年齢信仰を受容するのは酷い敗北主義だと思いますね。まあ、大学人事自体に年齢信仰があるわけですが、当然それも批判されてしかるべきです。