エイリアン1〜4総括

もちろんオリジナルのエイリアンが一番良いわけですが、メイキングで語られている通り、基本的にはB級SFホラーなんですよね。なんたって、脚本(と言ってもギタギタに書き換えられたらしいからほとんど「原案」と言った方が良いかも?)が、ジョン・カーペンターの「ダーク・スター」の脚本家兼主演俳優だからね。ただ、HRギーガーのデザインが常識をくつがえすものだったから。ギーガーがいなかったらやっぱりB級だったかも。とはいえ、今観るとちょっとチープなのよねえ、モンスターが。チェスト・バースターが逃げるシーンなんて爆笑ものだもん。後だしではあるけど、3年後のジョン・カーペンターの「物体X」のスパイダーヘッドに比べるとしょぼい。

エイリアン2は、オリジナル・エイリアンの雰囲気をすべてぶち壊しにした潔さがすごいというか、やっぱりジェイムズ・キャメロンはただ者じゃないね。決して好きなタイプの監督じゃないけど、おもしろいのは悔しいけれど認めざるを得ない。エイリアンシリーズで1と匹敵すると言えるのは2だけ。

エイリアン3は悲壮感漂っていて(映画の、ではなく、監督の)、エイリアン4は3に比べると監督が楽しんで撮っている感じだけど、もはや寅さん状態というか、よくこんだけ同じストーリーを4作も続けたなと感心。

見終わった感想としては、まあオレはそんなにエイリアンに思い入れないな、と(火暴)。でも、このボックスセットはコレクター魂をくすぐり、大変満足しています。パッケージングが素晴らしいし。あーおもしろかった。