フラッシュメモリ搭載Macの噂

Apple、フラッシュメモリ搭載ノートPCを年内に発売か(ITMedia)

あくまでアナリストの観測(つまり予想)に過ぎないけれども、非常に気になるニュースです。

いわゆる「モバイル機」については、主に日本の一部ユーザから長年要望が出されていたのですけれども、Appleは1997年にPowerBook Duoを廃止してから、20年ものあいだ、拒絶しつづけてきました。キーボードはフルキーボードじゃないといけない、光学ドライブはソフトのインストールなど、結局は必要になるものだからはずせない、そうなると結局、光ドライブ付き12インチ・ラップトップに落ち着いてしまうというわけです。というわけでAppleにはこの20年間「モバイル機」は存在しまていません。

で、オレもかつて資金がないころは、「モバイルなんていらねーよ」なんて思っていましたが、資金を使えるようになり、かつ、出張の機会が増えると、やはり「小脇にかかえる」ようなモバイルがあってもいいかなあ〜と思うようになりました。とにかく、出張で必要なのは「ちょっとしたウェブ検索」「メール」「プレゼン」「資料確認」、これだけですからね。いちいち12インチ・ラップトップを持っていくのも面倒なわけです。

Appleの考えも理解できます。基本的に、モバイルマシンは性能のわりに値段が高い。小型化において技術が必要なのだから、割高でもしょうがないのだけれど、結局、割高なんだから、よっぽど必要性にかられている人か、予算に余裕のある人しか買わない。ユーザが決して多くないMac界では、採算が合わない危険性が大きい。わざわざリスクをおかす意味がないわけです。

しかし、それが「斬新」なものなら話は別です。Appleは虎視眈々と色々な製品の開発を行う企業ですから(まあどんな企業でもそうでしょうが)、だからモバイル機だって当然開発しているはずです。ただ、採算がとれるかどうかもわからない分野であるから、そのリスクを負うだけの何かがなければ出す意味がないわけです。

その点、フラッシュメモリ・モバイル・マシンはインパクトがある。モバイルマシンの体積の相当部分を占めるハードディスクがフラッシュメモリに置き換われば、劇的に小型計量化が可能になるのは間違いがない。そういう思い切ったマシンならAppleも発売を考えるかもしれないということは十分にありえます。しかもおりしも、iPhoneを発表、Mac OS Xのモバイル版が完成していることも発表しているわけですから、条件は出そろっている感じがします。

ということで、期待したいと思います。とにかく、プレゼンができる超小型マシン。これが超ほしいっすね。プレゼンできるバージョンのiPhoneでもいいよ!