県立14高校が大学生から教育実習費 県教委、中止を指導

これはけっこう酷い話だなと思いました。徳島県の県立高校31校のうち14校が、教育実習受け入れに金銭を実習生一人あたり5000円〜1万円を、大学または実習生本人から受け取っていたという話です。

これに関しては、「大学プロデューサーズ・ノート」さん(6/14)で詳しく取り上げられています。「大学プロデューサーズ・ノート」さんも、実習にかかる費用を大学が負担するのは理にかなっているとしながらも、使途が明確化されない不透明な金銭授受が慣例化されていたことを(「プロデューサーズ・ノート」さんにしては強く)批判しています。

同じ話は「大学に関する話題日記」さん(6/15)でも取り上げられており、「俗に言う裏金というものではないのでしょうか」と言う批判的コメントが掲載されています。

てゆうか、公立高校がこういうことを常態化させるのは問題だよね。しかも「31校のうち14校」ということは、残りの17校はもらってないってことでしょ? もらっている高校ともらわない高校の差は何?という感じです。1970年代から続く慣習らしいですが、この「なあなあ感」が、プロデューサーズ・ノートさんおっしゃるように「いかにも日本的」です。軽くムカつきますね。

教育実習制度はいろいろ問題含みの制度だと思うのですが、どこにどういう問題があるのかは今まであまりちゃんと議論されていない気がします。実習が中学や高校への負担になっているのは分かるのですが、具体的にどのような負担になっているのかは大学の方にはあまり伝わっていない気がするし。実費もかかるんでしょうが、それが1万円なんでしょうかね? そんなわけない気もしますが。本当のところ、お金より、中高側の労力的な負担が大きいのだと思います。ならば、実習担当の先生に相応の手当を計上するような制度をつくるべきだということになるでしょう。

ちなみに、大学側としては、実習によって学生が何週間も大学を休むことになるのが非常に困ります。特に、最近はセメスター制を導入している大学が多いと思いますが、14、5週のセメスターで3週も休まなければならないというのは、制度としてどうなんだという気がしますね。