彼岸花 (1958) ★★★

小津映画。定番の、娘を嫁にやる父親の葛藤を描いた作品。今回はかわいい笠智衆ではなくこわもてな佐分利信が主人公。「結婚のことは自分で決める、自分で責任持つ」という新しい世代の娘に戸惑い、怒り、そして折れる父親像が描かれている。が、笠主演ではないので哀愁が足りなくて、やはり小津は笠じゃないとヤだ。