布引の滝〜ジェームス山天然温泉

今日は仕事日のはずだったのですが,天気がとても良いので仕事する気にならず,急遽白熊に乗ってスーパー同居人ちゃんと温泉に行くことにしました。今日の分の仕事はあした頑張るということで…。

温泉はジェームス山天然温泉に行ってみるつもりだったのですが,それだけではつまらないので,途中,布引の滝に寄ってきました。良く聞く名前ですが行ったことはなかったので。

布引の滝はJR新神戸駅から徒歩15分ぐらいのところにあります。駐車場はないので,新神戸駅に車を駐めることになります。駅に有料駐車場がたくさんあり,我々は一時間400円のTimesに駐めました。

駅の裏に出ると遊歩道になります。いきなり出たこの看板。

f:id:ultravisitor:20080523141616j:image

「ラジオ体操に年会費1000円!?」と思いましたが,後からよく考えれば,愛山会の会費であってラジオ体操に金を払う訳じゃないですね。

遊歩道は石造り舗装してあって,ハイキング装備なしで登れます。ちょっと歩くとまずは布引の滝の雌滝(めんだき)に着きます。

f:id:ultravisitor:20080523141834j:image

これはたいしたことない。男女差別的ですが,どうやら上流にある雄滝がメインらしい。

しばらく歩くと「鼓滝」があります。

f:id:ultravisitor:20080523142334j:image

しかし鼓滝は遊歩道からは残念ながらほとんど見えない。ただ,滝壺が岩の壁に囲まれて,その名の通り「ドドドドド」という太鼓のような音が,大きくはないけれども聞こえます。ちなみに鼓滝の上部は深緑のきれいな水をたたえてました。

f:id:ultravisitor:20080523142531j:image

しばらく舗装された遊歩道(季節的に毛虫が超多い)を歩くと,メインの雄滝に到着。

f:id:ultravisitor:20080523145757j:image

横から撮った写真であまり大きさが分からないでしょうが,上に挙げた雌滝よりずっと大きいのです。

日本の三大神滝(あと二つは那智の滝華厳の滝)に数えられる布引の滝ですが,高低差43mと決して際立って大きな滝ではなく,ぱっと見,地味なんですが,糸を引くように広がる瀑流はしばらく観ていると味があって,風流です。藤原定家の和歌を始め,800年以上前から親しまれた滝だと思うとまた趣きが増します。

でも写真で滝の良さを伝えるのは,写真ドシロートのぼくではとうてい無理ですね。

布引の滝をさらに上がると展望広場があります。でもまあ,ここはそれほど標高が高くないので,昼観る風景としては,「もろビル街」という感じで格別素晴らしい感じでもなかったです。六甲山麓には展望スポットは他にも鬼のようにありますからねえ。

ちなみに帰り際にツチノコを見ました。

f:id:ultravisitor:20080523145439j:image

なんつって。ニホントカゲの尾っぽがないバージョンですね。(カナヘビかと思ったのですが,あとで調べるとカナヘビは肌がつやっぽくなくガサガサした感じらしいので違うと分かりました。)

布引で軽く汗を流したあとはジェームス山天然温泉・月の湯船へ。

f:id:ultravisitor:20080523160950j:image

デザイナーズ・スーパー銭湯ということで,「ジェームス山」(イギリス人が住宅街を開発したことからこの名があるらしい)というハイカラ・トンチンカンな地名に合ったおしゃれなスーパー銭湯でした。

銭湯は写真を撮れないのが残念ですが,ここは内湯は銭湯,露天は温泉という変則的な形になっています。どちらも現代建築っぽくモダンな風呂で良い感じです。内風呂は温泉じゃないものの,腰とふくらはぎにジェット水流が来る「座湯」はなかなか良いと思いました。露天は3つあって,一つは普通の露天,もう一つは寝湯,そしてもう一つはなんと海水風呂になっています。物珍しいけれども,海水って,体が塩でべとべとになるわけで,風呂としてはどうだろうかと思わないでもありません。入っている間は悪くはなかったですが。

ふつうの温泉は,淡白な泉質ですが,かすかに酸味のある湯でした。温泉度は濃くないけれども,露天の開放感やおしゃれ度が高く(といっても,ピアノのイージーリスニングが流れているのはどうかと思いましたが),良い温泉だったと思います。(追記:他の温泉レビューサイトをみると,白濁したお湯と書いてあるのもありますが,ぼくが行ったときは白濁しておらず透明でした。)

ちなみにブログの奴隷として(大袈裟),白熊の写真も撮りましたが,

f:id:ultravisitor:20080523173740j:image

誰もいないのを見計らって写真を撮ったつもりなのですが,スーパー同居人ちゃんによれば「隣の隣の青い車の運転席の人が笑っていたよ」とのこと。ガーーン!人がいたとは! でもまあ,その青い車の運転手さんの顔をちらっとみると,年配の方のようだったし,イタリア車とかみんカラとかブログとか,そういうのも知るよしもないだろう,ただの風景写真を撮っていたと思ってくれていただろうとそのときは思っていたのですが。

家に帰ってからデジカメの写真を確認すると,隣の隣の青い車って思いっきりプジョー(306?)やん! 思いっきりラテン車やん!ということは,「ランチアの車を買って浮かれている若人が写真撮って浮かれとるわ」と思いっきりバレていた可能性もあり。嗚呼orz。

え? 自意識過剰? それ以前に若人じゃないって。ねえ。