ぼくにはちょっと年の離れている妹がいるんですが,その妹がちょっとまえ,彼氏を連れてうちに来ました。そこでどういう話のながれだか「せんとくん」の話になったのですが,せんとくんをどう思うか彼氏に聞いたら「ぼくは断固せんとくん支持派ですよ」ときっぱり言い放ちました。
「この男なら妹を嫁にやれる」
そう思った瞬間でした。
…なんて話はどうでもいいんですが,悶着のある例の平城遷都1300年記念事業のマスコットキャラクター「せんとくん」に,以前から持ち上がっていた市民選出のキャラクターがライバルとして登場したそうです。その名も「まんとくん」!
「せんとくん」にライバル登場 公募キャラ、その名も…(asahi.com)
奈良市の平城宮跡などで2010年に開かれる「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター「せんとくん」にライバルが現れた。「かわいくない」と「せんとくん」に批判的だった市民有志「クリエイターズ会議・大和」が2日、独自に公募していたキャラを発表。鹿が平城宮の朱雀門を模した帽子をかぶり、マントをまいた「まんとくん」だ。地元商店街などは「まんとくん」を活用する意向で、同祭には二つのキャラが並び立つことになる。
まんとくん,悪くないですね。奈良の名物がさらりとソツなく入っていて,現代風のマスコットキャラクターに仕上がっています。文句のない完成度でしょう。
でもねえ,やっぱりねえ,せんとくんの憎たらしさに比べるとどうも霞んでしまうんだよねえ…。
ああっ,この中途半端なポーズが憎たらしい!>せんとくん。ゆるキャラ・小動物キャラが全盛のこの時代,この堂々たる劇画ぶりは新しい。それに「まんとくん」の「平城宮の朱雀門を模した帽子」は「言われてみれば」というレベルで押しが弱く,せんとくんの暴力的なまでに分かりやすい「僧侶+鹿」の直球な造形の前ではどうにも無力です。
以前も当ブログで「せんとくん支持」と書いたことがありますが,その思いをますます強くするのでありました。てゆうかさあ,「まんとくん」というネーミングはちょっとカウンターすぎない? 「せんとくん」がいなけりゃ「まんとくん」という名前,奈良に関係ないじゃん。