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日本の大学教育を破壊する企業の新卒信仰は某就職ブローカーの陰謀か

昨年,就職問題懇談会が「卒業予定者にかかる就職について(申し合わせ)」に、「9月30日以前の内定は無効」と盛り込んだ(当ultravisitor 2007.10.17付)のに続き,今年は「国立大学協会小宮山宏会長)などの3大学団体」が企業の大学教育スケジュールを無視した「青田買い」に対し,「貴重な学びの時間が奪われている。十分な教育を受けずに学生が社会に出るのは国家の損失だ」として企業に対し是正を要請しました。

これについては当ultravisitorでは以前から,企業の新卒信仰が大学教育・大学院教育を破壊しているという側面があることを指摘判してきました(上掲のエントリの他,ここここなど)ので,今回の要請には当然賛同します。もちろんおそらく何の実効ももたないと思いますが,とりあえず毎年同様の要請を出して行ってほしいと思います。

この記事に関しては,当ultravisitorでよく取り上げさせていただいている「大学プロデューサーズ・ノート」さんの「行き詰まっている? 日本の大学生の就職活動」でのコメントが,ぼくの意見とほぼ一致しており,ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思います。

また,このエントリには,これまでのぼくの問題意識に欠けていた視点,つまり,この「新卒信仰」が寡占就職ブローカーのリクルートによって煽られ,維持されている可能性が指摘されています。たいへん示唆的です。(もしかしてこれって常識?!)

ところで,当サイトは蝉生にサイトばれしているので念のために注記しておきますが,ぼくは現在の日本の新卒信仰および企業の求人活動は非常に大きく問題含みであると考えていますが,この状況は一年や二年では変わらないので,就職活動をするという現実が目の前にある学生におかれましては,蝉の指導教員(ぼく)がどのような考えであれ,現在の企業の求人活動のパターンに合わせた就職活動をすることをお勧めします。また,就職活動を理由にした欠席には当蝉においては寛大な態度で対応します。(ただし,就職活動が理由で欠席する場合,当該就活に関連する書類を必ず提出してください…まだしばらく先の話ですが。)