ダークナイト (2008) ★★★★

ティム・バートンの「バットマン」(1989)以降,何作目のバットマン? 興味もなかったがアメリカでの評論家の評判がやたら良いので観てみた。

冒頭からジョーカーがいったん逮捕されるまでの最初の90分は完璧。息つく間もなく,ものすごい勢いでアクションが進行し,しかもそれが空回りせず,まさにスリリング。かつカッコイイ!!しかしその後はちょっとだれる。てゆうか,この90分で観る方はすでにカタルシスを感じてしまうので,またジェットコースターのような展開になって,「え? まだやんの?ちょっと休もうよお」という気になってしまう。いや,そういう構成上の問題だけでなく,ビルの透視CGとか,せわしないだけでちっともスリリングじゃない。前半でなかった空回りがここで出てしまう。おしい。

でもまあ,エンディングで持ち直すし,全体としては満足。たぶんDVD買う。監督はクリストファー・ノーラン。何の人かと思ったら否定的意見の多かった前作「バットマン・ビギンズ」を撮った人で,その以前は「メメント」や「インソムニア」を撮った人なのね。