エド・ウッド (1994) ★★★

世界最低レベルの映画監督としてたいへん有名なエド・ウッドの半生をティム・バートンが愛情たっぷりに描く。しかし皮肉なことに,浮かび上がるのはバートンの演出の切れとウッドの「なまくら」な才能の差ばかり…。映画にのめり込もうとしても「駄目な奴は何をやっても駄目」(ウッド),そして「冴えてる奴は何をやっても冴えている」(バートン)という残酷な現実のまえにどうしても冷静になってしまう。それが悪いとかじゃなく。