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iPhone for everybodyキャンペーンを解説する

6月に新型(おそらくマイナーチェンジ)が出ると言われているiPhoneの割引キャンペーン「iPhone for everybody」がソフトバンク公式に始まりました。「実質ゼロ円」というのが謳われていますが、この「実質」という言葉がよくわからないという方のために解説申し上げます。

頭金ゼロ、金利ゼロなのか?

答えはYesです。つまり無一文でソフトバンクショップに行ってiPhoneをお持ち帰りできます。金利もないので、一括購入よりよけいにお金がかかることもありません。

しかし、これは今回のキャンペーンに限ったことではなく、iPhoneの分割は今までも常に頭金ゼロ、金利ゼロだったので、この点は別に「iPhone for everybody」の特徴ではございません。

新スーパーボーナス(スパボ)って?

月々の通話通信料の割引きのことです。スパボというとどういう特典なのか分かりにくいので、以下では単刀直入に「通話通信料割引」と呼びます。iPhoneの場合、これが24ヶ月付きます。つまり、契約が続く限り、24ヶ月のあいだ、通話通信料の割引が続くということです。その割引額は、月1920円ですが、「iPhone for everybody」キャンペーンでは、月1280円と、割引幅が小さくなっています。つまり、ここ「だけ」を見ると「iPhone for everybody」キャンペーンは損ということになりますが、「iPhone for everybody」キャンペーンは機種本体の割引がそれを補ってあまりあるものですので、ここだけで「損」と判断することはできません。

ソフトバンクのいう「実質XX円」って?

機種本体の月賦と、通話通信料割引の差額のことです。

iPhone「実質ゼロ円」って?

これはiPhone 8GBの話です。iPhone 8GB本体価格を大幅値引き(55%引き)するため、24回分割の月賦が1280円となります。一方通話通信料の割引は上に書いたように。1280円です。1280-1280=0というわけです。

iPhone 16GBも本体価格が約48%引きとなり、24回分割の月賦は1760円となります。通話通信料割引1280円との差額は480円なので、ソフトバンク流にいえば「実質月々480円」です。

通信通話料割引ってちゃんと毎月フルに引かれるの?

もし月の通話&通信料が、通話通信料割引(スパボ)の額より下回れば、前者の額しか引かれません。つまり、もし月にかかった通話通信料が1000円だけなら、スパボ1280円と謳っていても、1000円しか割引になりません。

しかし心配ご無用です。iPhoneホワイトプラン(基本料金980円)と定額パケットプラン(基本料金1029円)が必須です。足すと2009円です。つまり、毎月必ず通話通信料が2009円かかるということです。よって、月々にかかる通話&通信料金が、月々の通話通信料割引(スパボ)を下回ることはありません。毎月フルで通話通信料割引が適用されます。

機種本体の月賦から通話通信料割引くのってなんか違和感あるけど…

そうですね。ちょっと変かもしれませんね。本当なら、「iPhone実質ゼロ円!」と言うより、「iPhoneを買うと、通話&通信料金を1280円引き!」と言う方が理にかなっているでしょう。でもまあ、「実質」はどちらでも同じなわけです。つまり、

iPhone月賦 1280円 + 通話通信基本2009円 - 通話通信割引1280円 = 月々基本2009円

を、

iPhone月賦 1280円 + (通話通信基本2009円 - 通話通信割引1280円) = 月々基本2009円

というふうにカッコでくくるか、

(iPhone月賦 1280円 - 通話通信割引1280円) + 通話通信基本2009円 = 月々基本2009円

というふうにくくるかの違いなわけです。前者だと「通話通信基本料729円」となり、後者だと「iPhone実質ゼロ円」となります。前者の方が理にかなっていますが、後者でも「実質」同じこと(どっちにしても月々の支払い総額は同じ)ということです。まあ確かに前者じゃ宣伝のインパクトないですからね。

じゃあその「実質」でこれまでの価格を比較すると…

上でも書いたように、「iPhone for everybody」キャンペーンと非キャンペーン価格では、本体価格も通話通信料割引も額が異なります。よってソフトバンク流の本体価格から通話通信料割引を引くという「実質XX円」という計算法も、価格比較の方法としては理にかなっている面もあります。ということで、通常のiPhoneを買ったときの費用と「iPhone for everybody」キャンペーンで買ったときの費用を、24回分割を想定して「月々実質何円なのか」という観点から比較すると以下のようになります。

通常のiPhone

機種 本体価格 24で割ると 通話通信料割引 月々「実質」
iPhone 8GB 69,120円 2,880円 1,920円 960円
iPhone 16GB 80,640円 3,360円 1,920円 1440円

iPhone for everybody(期間限定):

機種 本体価格 24で割ると 通話通信料割引 月々「実質」
iPhone 8GB 30,720円 1,280円 1,280円 0円
iPhone 16GB 42,240円 1,760円 1,280円 480円

では、1月〜2月にかけて局所突発的に起こった「激安iPhoneセール」はこの「実質」計算をするとどうなんでしょうか? 「激安iPhoneセール」は店舗ごとの価格設定ですので、店舗によって違いがありますが、例えば、うちのスーパー同居人ちゃんはMNP割引を含めて29,800円でゲットしました。一括で購入しましたが、これを24で割って比較すれば以下のようになります。

突発的激安iPhoneセール:

機種 本体価格 24で割ると 通話通信料割引 月々「実質」
iPhone 8GB 29,800円 1,242円 1,920円 -678円
iPhone 16GB -- -- -- --

突発的激安iPhoneセールは販売店の判断で本体価格を値引いたものですので、通話通信料割引(スパボ)の額はソフトバンク規定における「通常割引」と同じ1,920円のままです。よって、通話通信料割引の額が本体の月賦の額を超えます。ソフトバンク流の「実質」でいえば、月々マイナスの負担、つまり毎月ソフトバンクから678円もらえるということになります。すごいですねー、「実質」の威力って!

なお、上記いずれのプランで買っても、通話&通信料は毎月最低2009円かかります。(ほかに通話通信以外の雑費が月315円がかかります。)

パケット定額の上限が4,410円になるらしいけど?!

そうです! これも期間限定(5/31)のキャンペーン価格で、パケット代の上限が従来5,980円だったのが、4,410円となります。しかも! 従来のiPhoneユーザもキャンペーンに申し込めば割引適用となります(従来ユーザの場合の受付は4/1〜5/31)。嬉しいニュースです。

でも途中解約の違約金あるらしいけど?

そうです。この「パケット定額フル(キャンペーン)」には、携帯電話の「縛り」でおなじみの、「2年の自動更新」「契約解除は更新のタイミングのみ」「それ以外のタイミングで解除すると9,975円の違約金」という縛りがつきます。iPhoneの契約には従来は「途中解約違約金」というのは存在しませんでしたから、これは本当の意味での「2年縛り」となります。

従来のiPhoneユーザはこの「途中解約違約金」のリスクを負ってまでこのキャンペーンに申し込むべきでしょうか? 計算してみますと、このキャンペーン価格の上限は普通の上限より月々1,575円安いわけです。途中解約したとしたら違約金は9,975円。毎月フルに3Gパケット通信使う人なら(ちなみにiPhoneで3G通信すると1日で上限に達します!)、9,975÷1,575=6.3、つまり7ヶ月目で違約金のもとが取れることになります。つまり7ヶ月以上解約・買い替えしないならば、従来のiPhoneユーザにとっては途中解約して違約金払ったとしても「得」となります。

ちなみに2年以内にiPhoneから新型iPhoneに買い替えても解約違約金とられるんでしょうかね? 機種変更はそれまでの契約を解除する必要があるからとられるんだろうな。iPhone買い増しは大丈夫らしい。(公式の説明

iPod touchiPhone、どっちがいい?

iPod touch 8GBとiPhone 8GBとの価格差はわずか3000円弱。たった3000円出すだけでGPS機能、電話機能、カメラ機能、SMS機能が付くので、見かけ上は大変お得です。ただし、通信通話料割引が適用されるとはいえ、通話時間ゼロ、3Gパケットゼロでも、ソフトバンクに月々最低729円、プラス雑費315円、合計1,044円を24ヶ月間払わなければなりません。3G通信しないならば、やっぱりiPod touchのほうがいいでしょう。

ちなみに、3G通信ってやってみるとホントやみつきになります。3Gない生活が考えられないほどに!

結論

この「iPhone for everybody」キャンペーンでは、2年縛り(with 解約違約金)があったり、iPhone新機種目前の在庫処分のにおいがプンプンするものの、最近あった「突発局所的激安セール」ほどではないにしても、相当にお得なキャンペーンだと言えるでしょう。もういちど復習すると、iPhone 8GBの場合、本体価格が通話通信料割引で相殺されるとして、毎月かかるお金の下限と上限は以下の通りです。

下限:2,324円(通話時間ゼロ、3G通信12,250パケットまでの場合。WiFiはもちろん無料)
★内訳:ホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケット定額フルキャンペーン1,029円

上限:5,705円+通話料別途(3Gパケット無制限、WiFiもちろん無料。通話料は別)
★内訳:ホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケット定額フルキャンペーン上限4,410円

iPhoneで下限の料金を維持するのはけっこう骨が折れるというか、いや、iPhoneでも電話機能を残して3G通信をカットする簡単な方法があるので、物理的には難しくはありませんが、3G通信の便利さにふれてしまうと3G通信を使わないように自制するのが困難です。むしろ維持費ゼロのiPod Touchを買ってしまったほうが良いかもしれません。ケータイの通信に6000円払ってもいいという人向きですね、iPhoneは。

ちなみにiPhone 16GBの場合の料金は上記プラス480円です。ワンコインですね。ぼくが定価でiPhone 16GBを買ったときも8GBとの差は月々ワンコイン(480円)でしたので、16GBにしてしまいました。音楽をたくさん入れる人は16GBの方が良いかも。iPod機能をあまり使わないなら8GBで十分でしょう。

とまれ、これでiPhoneユーザが増えてくれるとうれしいですね。

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