iPhoneを海外旅行に持っていくときの強い味方:apn-disalber

【追記 2010】新しいiPhone OS、iOS 4になり、[設定]→[一般]→[ネットワーク]→[モバイルデータ通信]をオフにすることにより、apn-disablerと同じ効果(3Gパケット通信 ×/WiFi通信 ○/電話 ○/SMS ○/MMS ×/GPS ○)を得られるようになりました。よってiOS 4以上をお使いの方はapn-disablerは不要です。

今回の海外出張ではiPhoneを持っていったのですが、海外にiPhoneに持っていくときの心配のタネはパケット通信。海外でパケット通信を使うと非常に高額ですから、iPhoneを海外に持って行くとiPhoneが勝手にパケット通信してしまうのではないかとビクビクして過ごす事になりかねません。

一番手っ取り早い対処法は、iPhoneを「機内モード」にしてしまうことです(「設定」>「機内モード」オン)。こうすると、電話も含め、通信は一切出来なくなるので安心です。

しかし、WiFi無線LAN)もできないんじゃiPhoneの意味がない! というならば、「機内モード」オンのままで、WiFiをオンにすることが普通にできます。この場合、電話やパケット通信なしでWiFiのみできますので、海外で課金されることは一切ありません。

でもでも、緊急のため、あるいは待ち合わせのためなどに電話機能は生かしておきたい!でもパケット通信は殺したい!というときはどうするか。そういう場合は、Brent Kearneyさんという方が無料で公開している「apn-disabler」という設定プロファイルを使えばOK。

使い方は上記ページに書いてある通りですがが、簡単に言えば、

  1. apn-disablerという設定ファイル(普通のテキストファイルです。上記の「直リンク」がそのファイル)をPCに保存します。その際、ファイル名には「.txt」をつけず、かならず元のままの「.mobileconfig」という拡張子のままにしておくことが重要です。(iPhoneは設定ファイルと普通のテキストファイルを拡張子で判断しわけます)
  2. 保存した「apn-disabler.mobileconfig」のファイルをiPhoneで受け取れるよう、添付ファイルとして自分あてにメールします。

これで下準備はオーケー。で、iPhoneでそのメールを受け取ると以下のように表示されます。

f:id:ultravisitor:20090402070125j:image

この添付ファイルをタップすると、以下のように表示されます。

f:id:ultravisitor:20090402090053j:image

これで「インストール」すると警告がでますが、それを気にせずインストールすればapn-disablerの設定完了です。アンインストールは、iPhoneの「設定」>「一般」>「プロファイル」からできます。

機内モードとapn-disablerの違いをまとめると、以下のようになります。

通話 パケット通信 WiFi
機内モード × × ×
機内モード&WiFiオン × ×
apn-disabler ×

要するに通話機能を活かしたいかどうかでapn-disablerの出番があるかどうかが決まるということですね。海外での通話は料金が高額なのでいっそ切った方がいいという考え方もできますが、友人との連絡などには使えた方がいいという考え方もできるかもしれません。

次回は「海外で使うiPhone電話」、次次回は「パケット切ってもGPSは受信?!」というトピックでお送りしたいと思います。