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京都教育大学生の集団準婦女暴行事件:大学の責任はどこまで?!

いつも便乗して申し訳ありませんが、「大学プロデューサーズ・ノート(6/3)」さんのエントリへの賛同エントリです。大学プロデューサーズ・ノートさんは高等教育問題について、いつも本当に「マトモ」な問題提起を発信しています。こういう「マトモ」な意見が少しでも多くの人の目に触れるように、これからも便乗エントリを書くことがあるかと思いますが、ご了承ください。

今回のトピックは、例の京都教育大生の運動部員6人による酒の上での集団準婦女暴行事件のことです。まず、この連中が許されないことをしたということ、大学の歯切れの悪い対応にまずさがあったこと、逮捕学生の一人が無期停学中に市教委青少年課長である父親の口利きで学童指導員として採用されていたのはとんでもないことだということ、などなどは、誰がみても本当に批判されてしかるべきことなので、特にここではコメントしません。関係の運動部が無期限活動停止になったのも当然のことだと思います。

しかし、あたかも「今回の事件が怒ったのは大学の教育が悪かったせいだ」とまでするのはおかしいのではないかと「大学プロデューサーズ・ノート」のマイスターさんは指摘しています。例えば以下の部分です。

京都教育大生6人が集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された女子学生への暴行事件について、文部科学省の銭谷真美事務次官は1日の記者会見で「教員養成を使命とする国立大でこのような事件が起き、驚きと怒りを禁じ得ない」と語った。「大学には二度と起きないよう努めてもらいたい」と述べ、事件への対応や教育体制を検証するよう求める考えを明らかにした。

(「『怒り禁じ得ない』=京都教育大生の集団暴行事件−文科次官」(時事ドットコム)記事より。強調部分はマイスターによる)

事件が報道の通りだったとして、学生達が犯行を起こしたのは、果たして大学の教育が不十分だったからなのでしょうか?

(中略)

「犯罪をしてはいけない」というのは、国民が共通して知っておくべきルールであり、別に大学教育で初めて教えられることではないはずです。

少なくともマイスターは、そう思っていたのですが、違うのでしょうか。
すべてを大学の責任に転嫁するのは、どうかと思います。

まして、日本の教育のトップである文部科学省事務次官がこうした発言をされるのは、いかがなものでしょうか。
大学に限らず、児童生徒や学生が事件を起こす度に、全国の教育関係者達がいわれのない責任を追及され、「お前が教育しなかったからだ」とばかりに謝罪を迫られています。
その元にあるのは、すべてを学校に責任転嫁する、こうした姿勢ではないでしょうか。

http://www.wasedajuku.com/wasemaga/unipro-note/2009/06/post_429.html

まったく同意ですね。

さらに、以下の、新聞記者のコメントは噴飯ものです。

事件の契機となった体育学系学生の90人規模の追い出しコンパについて、大学側は「把握していなかった」と説明。学生の間では「他専攻の学生に知れ渡るほど有名だった」と言われており、管理の甘さをうかがわせた。

(「京都教育大生準強姦事件、対応めぐり文科相と大学が対立」(MSN産経ニュース)記事より)

↑こちらもそうです。
事件が起きた責任は、大学が管理しなかったからだと言わんばかりの記述ですが、「管理の甘さ」って、具体的にはどういうことでしょうか。
一体、何をどうすることを、産経の記者の方は大学に期待されていたのでしょうか。

http://www.wasedajuku.com/wasemaga/unipro-note/2009/06/post_429.html

死ぬほど同意ですね。

「管理の甘さ」って、いつから大学は、大学生の自由時間の行動を管理すべき存在になったんですかね? 「有名な」追い出しコンパを大学が「把握」していたとしても、大学は何をすべきなんですかね? 社会へ旅立とうという、卒業寸前の学生の追い出しコンパに、教育指導係を派遣して、はじけすぎないように監視すればいいんですかね? どんだけ過保護??

てか、なんでそんなに「管理」ありきなの? なんでそんなに「管理」好きなの? なんで問題を何でも「管理」で解決しようとするの?

ちなみに、うちの勤務校でも以前新聞沙汰になった犯罪者が出ましたが(強調しておきたいのですが、レベルに関係なく、どんな大学からも新聞を騒がせた犯罪者が出ています。毎年60万の大学生が誕生しているんですからある意味当たり前かもしれません)、当然慣例のごとく謝罪会見をし、当然「再発防止のために倫理観を高めるための講義を設置」しました。でもね、関係者が言うのもなんですが、どう考えてもあの犯罪者は「大学教育が悪いから犯罪に走った」とは思えない。第一、大学にほとんど来てなかったようだし。「倫理教育」の授業設置しても当然無駄でしょう。犯罪おかすような輩はそんな授業来ない。(注:そういう授業を設置すること自体は悪いことではないと思います。)

常識的に考えれば、どんな「新聞を騒がす大学生の犯罪事件」でも、「大学の教育の不備のせいで事件がおこった」ものなんてほとんど皆無ですよ。誰にもそれは分かっているのに、人はつい大学が謝罪会見を開いて低頭平身謝罪することを期待してまう。

日本人って、ほんとに因果な人種です。いや、平和なのか。