さあ今日こそブログを更新するぞ! 柄にもなくブログ更新にまわす時間がなかなか取れない今日この頃ですが、ぜひ更新したいネタがあったんです。しかし白熊ぶつけたりもあって更新が後回しになっていましたが、今、瞬間的に気持ちの余裕があるので更新します!
FGAJ(フィアット・オート・グループ・ジャパン)がやっているチンクエチェントのキャンペーンで10日間「Love Driving」キャンペーンというのがあるんですが(なんかエロいキャンペーン名だな…てかスコーピオンズか?)、それに40過ぎて恥ずかしげもなく応募し、10日間テストドライブには落選しましたが、セカンドチャンスの1泊テストドライブに当選したのです、この私めが! まあ、10日テストドライブに当選しても駐車場の問題が重くのしかかるので、1泊で万々歳なのですが。
ということで、もう2週間以上も前になりますか、5月の終わりにチンクエチェントに乗って湯村温泉まで一泊旅行してきました。
↓じゃーん! 貸し出されたのは赤のラウンジ 1.4L。ほんとはスポーツに乗りたかったけど、テストドライブという性質上、ラウンジというディーラーのチョイスは無難だと言えましょう。
↓ちょうカワいい後ろ姿。
↓これが噂の内装。ふだん白熊(ランチア・イプシロン)に乗っているせいもあり、助手席のスーパー同居人ちゃんは「プラスチッキー」と言ってましたが、いえいえ、プラスチッキーなのがいいんですよ、おもちゃっぽくて、この車は。
特に、視認性において賛否両論の大型メーターはすごくいいですね、おもちゃっぽくて。特に点灯時の雰囲気は最高です。ちなみにぼくはメーターは見にくいとは思いませんでした。ただ、噂通り、ステアリングが白いせいで、昼間はメーターに白いのがうつりこんで若干みにくいというところはあったかもしれません。その問題も、ステアリングが黒い「スポーツ」なら無問題だし!
さて、往復数百キロを乗った感想です。うちの白熊も同じフィアットグループの車、同じような車格、同じ1.4Lエンジン、同じ2ペダルMTということで、比較しやすいということで楽しみにしていました。以下、箇条書きで。
- 以前試乗したときも思ったのですが、着座位置が高くて、シートを立てると頭が天井に付きそうで、ちょっと違和感あります。胴が長いだけかもしれませんが。ちなみに白熊の方があきらかに頭上のスペースがあります。
- シートはファブリックシートでなかなか良かったです。が、ふだんの白熊がレザーシートなのでやっぱり比べるとレザーの方がいい。ぜひオプションで設定してほしい(欧州にはオプションでレザーシートあり)。
- エンジンのスペックは白熊とほぼ同じ(ヘタしたら同じエンジンかも)なので、似たような感じだろうと思っていたのですが、これがけっこう違う。一言で言うと、チンクエチェントのほうがやんちゃですね。
- 特に、1.4Lモデルに標準の「スポーツ」ボタンは楽しい。これを押すとあきらかにエンジンがブンブン回り、やんちゃ度が増します。てか、速いです。パンダ100HPって乗った事ないけどこんな感じだろうかと思ってしまいます。加速感があり、ついつい運転がアグレッシブになってしまいます。いかんいかん。このフィールは白熊にはまったくありません。
- 一方、スポーツボタンを押さないノーマルモードは重い。鈍重って感じです。白熊より重くて、このノーマルモードは使う気になれません。かといって、スポーツモードは楽しいものの、元気過ぎるきらいもあるので、ノーマルモードにはもうちょっと軽いフケ上がりだったら良いのにと思ってしまいます。
- オートモードのセッティングはいまいちかも。ちょっとした坂道ですぐシフトダウンするのがうっとおしい。もしかしたら単に慣れているというだけかもしれませんが、白熊のオートモードの方が落ち着いたセッティングで良いです。
- しかし! チンクエチェントのデュアロジマニュアルモードは最高! うちの白熊(2004年モデル)と比べてシフトチェンジが相対的にではあるが素早くなっていることもさることながら、シフトノブを手前に引いてシフトアップというのが素晴らしい。
- これについてはぜひ力説したいのですが、人間の腕、手というのは内側にまがるようにできてるんです。たとえば、手をパーにして心を無心にしたら、しばらくしたら手は軽く握るような形に移行して行く訳です。しかし手を軽く握ったような形から心を無心にしても手はパーにはならない。人間の手ってのはそういうふうにできてるんです。
- 今回、チンクエチェントの「引いてシフトアップ」というフィアット初のセッティングを操作してみて痛感したのですが、「引いてシフトアップ」のやりやすいことよ! シフトノブに手をおいて、ちょっと手をくいっと握るようにすればシフトアップするんですから。それに比べ、白熊は押してシフトアップなんですが、押すには手だけでなく、ひじを使って押し出すようにしないとだめなんですね。これが動き的にめんどうなんですよ。
- というわけで、今回、デュアロジ・マニュアルモードを堪能しました。これならMTじゃなくてもいいかも、と本気で思えました。
というわけで、全般にたいへん運転を楽しめました。ショートホイールベースゆえの揺れなども気になりませんでしたね。
↓さて、温泉の話も少々。湯村温泉につきました。ドライブの道は最高でした。裏兵庫最高!
↓一人1万円程度(じゃらんポイントを使って一人9千円程度)のリーズナブルな宿でしたが、思ったよりきれいで部屋も広く、食事も口コミどおり豪華で良かったです。
辛口なことをいえば、味にもっと感動があれば良かったのですが、コストパフォーマンスを考えると充分すぎるぐらいです。
↓さて、食事の後、ちょっと街まで散歩しました。
↓熱湯の源泉がふきだす「荒湯」です。ここで温泉卵やら野菜やらをゆでることができます。観光客の他に、地元の方もゆでています。夜は特に雰囲気が良いです。
↓湯村温泉を開いたと伝えられる慈覚大師の像とその末裔の方。(嘘)
しかし、このあと重大な事件が起きます。まず下の写真をごらんください。
これは翌朝の街の様子なんですが、このように湯村温泉は川沿いの温泉なんですね。ここに足湯なんかがあって、そして川には大きな鯉がたくさん泳いでおります。で、前の晩、ほろ酔い気分で浴衣姿で鯉をひやかす男が一人いたわけです。いや、ぼくなんですが。「鯉っていやしいんだよね。人が近づくとほら、えさがもらえると思って寄ってくる」などといって川に近づくオレ。しかし、思ったように鯉が寄ってこなかったので、ひと芝居うとうと、餌ももってない空手で「ほーらほーら」と餌をばらまく「ふり」をしたんですね。腕をぶんぶん振って。
そうしたら、袖の下に入れておいたiPhoneが川にちゃぽーんと。
…
…
え?
ええっ?
と驚いているヒマはないんで、幸い超浅瀬に落ちたのであわてて手をのばしてiPhoneを引き上げました。しかしいくら超浅瀬とはいえ「完全水没」。
おいおい、しゃれになんねーよ。…と思いつつ、つい顔はへらへらと笑ってしまいます。人間ショックだとこうなることは先日の白熊ダメージ事件でも経験しております。
とりあえず、電源を切って、しばらくおいて、水分が自然蒸発するのを待とうと、一晩待ちました。
翌朝、電源を入れてみると…なんと、ほんのちょっと画面がちらつくだけで、普通に動くではありませんか!
ただし、カメラのレンズは曇っていたようで、翌朝の朝食も、iPhoneで撮影すると室内のになぜか朝もや状態。
しかし、結論から申しますと、その日の夕方にはカメラレンズの曇りも自然治癒しました。そして、それから2週間iPhoneを使っていますが、落とした翌朝に見られたわずかな画面のちらつきも今は一切みられず、なんら不調なところはなく完全復活しています。
iPhoneけっこう強いやん!
いやいや、しかし今回はラッキーだっただけかもしれません。気をつけよう。
ということで、尻すぼみですが、書くのに疲れたのでこのへんで筆をおきたいと思います。
結論としては、チンクエチェントは予想以上に良かったですね。ちなみに赤はかなり存在感あります。目立つのが好きなら良いでしょう。ステアリングが白なのはやはりちょっと気になります。その理由だけでもスポーツがいいな。あと、レザーシートが欲しい。MT欲求は今回のテストドライブでかなりなくなりました。
しかし、1泊のテストドライブってのは良いですね。ディーラー側としてはいろいろなリスクを考えると(1泊乗ったら粗が見えて逆にそっぽむかれるリスクも含め)、よっぽど自信のある車じゃないとできないでしょうが。その点、チンクエチェントは、1泊2日乗ってみて、さすがディーラーが自信をもって送り出す一品だと思いました。終わり。