50歳の恋愛白書 (2009) ★★★★★

監督:レベッカ・ミラー、主演:ロビン・ライト・ペンアラン・アーキンキアヌ・リーブス

邦題があまりに最悪(原題は「Private Lives of Pippa Lee」)。なぜなら別にこれは恋愛映画じゃないから。ものすごくぶっちゃけていえばミッドライフ・クライシスの話だが、主人公ピッパの半生がたいへん濃く、また、過去のピッパと現在のピッパへの変遷に説得力が感じられ、一気に観させられる。人間の喜怒哀楽とドラマがぎっしりと詰まっているのに、演出がさらりとして観劇後感は意外にライト。役者陣も完璧で、ピッパを演じたロビン・ライト・ペンと若いピッパを演じたブレイク・ライブリーが特に良かったほか、キアヌ・リーブスが良い味だしていた。最近このひとこういう社会不適応者の役多いな。すごく合ってるんだけど。ちなみにレベッカ・ミラーはアーサー・ミラーの娘。