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ファウンテン 永遠に続く愛 (2006) ★★★★

監督:ダーレン・アロノフスキー(「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」)、主演:ヒュー・ジャックマンレイチェル・ワイズ

嫌がらせ級に悲惨で凄惨な麻薬中毒者の転落を描いた「レクイエム・フォー・ドリーム」(オレはこの映画は認めんぞ!)を撮ったアロノフスキーの「レクイエム」の次の作品は、韓流映画級のメロドラマ的「ピュアな愛」のストーリー。もちろんアロノフスキーなので、フツーの映画になっているわけもなく、脳腫瘍をわずらった妻(レイチェル・ワイズ)の死を受け入れたくない夫(ヒュー・ジャックマン)のストーリーに、中世のマヤ文明のストーリーと、ヨガをやりながら暗黒星雲へ向かう映像が、交錯する、ニューエイジすれすれの作品になっている。好意的に解釈すれば、タルコフスキーの「惑星ソラリス」っぽい雰囲気も。しかしあそこまで哲学的でもなく、悲嘆に暮れる夫が妻の死を受け入れるまでの心情の変化を、抽象的に描いたというだけで、いたってシンプルな映画。ちょっとチープさに笑ってしまいそうになる瞬間もあるが(低予算ですから…そりゃこんなトンデモ映画に、映画会社はカネ出さないでしょう)、全体としては、完成度より勢いを取った製作姿勢に大変好感を持ちました。思わず★★★★★付けそうになってしまったほどに。