高速道路無料化全国37路線で始まる

高速道路の無料化実験が全国37路線50区間(計1652キロ)で本日始まりました。喜ばしいことです。いちおう1年間の社会実験ですが、「大きな問題がなければ存続」ということで、今回の無料化路線は交通量の少ないところばかりなので、おそらく問題なく存続するでしょう。

道路は国の根幹をなすインフラです。無料あるいは低額なのは当たり前であり、日本でも高速道路の建設が始まったころは無料化前提でした。ところがそれが様々な理由でうやむやになり、政治には「道路族議員」がはびこるようになり、ぼったくりの通行料金に支えられた巨大な利権に発展し、しかも国民は「高速道路は高いものだ」「受益者負担が当たり前」と洗脳されました。先進国の大多数では原則無料が当たり前なのに!

以前院生としてアメリカに住んでいた頃、同じく院生のアメリカ在住日本人の友人が遠路はるばる車で遊びにきたとき、「途中で4ドルも取られたよ!」と立腹していたんですが、「そんな料金感覚じゃ日本に帰れないよ」と笑ったことがあります。イギリスもオーストラリアもカナダもドイツも無料ですし(ドイツは有料化を検討しているようですが)、少なくとも日本みたいに異常な高値を取っているぼったくり国はありません。

高速道路が異常に高いせいで、日本はヒトの流動が少なくて都市部に異常に人口集中しているんじゃないかとさえ勘ぐってしまいます。で、不動産が高騰して不労所得を得る層を支えているとか。

まあ別に「無料」にこだわるわけではありませんが、いくらなんでももっと安くしろよ、と言いたい。

その意味、今回の、地方路線過疎路線の無料化は歴史的な出来事だと思いますし、感慨深く思います。

今回の無料化はマイナーな路線ばかりですが、関西では舞鶴若狭自動車道が無料になるのは大きいですね。これで丹後に遊びに行きやすくなります。ヒマになったら行くことにしましょう。