意外にテンポ良く、音楽の使い方やコミカルな画も悪くないと思った。貧乏臭くないし。頭からっぽにして観れば楽しめるかも。
ストーリーはもう滅茶苦茶。湾岸署の連中も本庁の連中も、捜査に関しておどろくほど無能。無能な捜査官たちの出鱈目な捜査と超テキトーな推理（犯人からの電話の声から「声にストレスが感じられないから、犯人は無職に違いない」→「そうか、では所轄内で最近リストラになったサラリーマンを洗え！」）でも事件は解決する。ちなみに犯人もおそろしく無能。この映画には有能な人物は一人も出てこない。
無能の人・オンパレードのこの映画でもっとも無能っぽいのが柳葉敏郎演じる室井。寡黙で渋面を作っているが、事件解決にまったく何の貢献もしていない。この脚本は柳葉敏郎を馬鹿に見せるよう悪意をもって書かれているのではないかと思う。ちなみに深津絵里も何の貢献もしてない上に無駄に犯人を刺激して撃たれ、無駄にスローモーションになる（もちろん死なない）。
突っ込みどころ満載だけど、こういう風に突っ込むのはいわゆる「ネタにマジレス」になるんだろうな。
