僕の彼女はサイボーグ (2008) ★★

監督:郭在容(クァク・ジェヨン)、主演:綾瀬はるか小出恵介

猟奇的な彼女」の韓国人監督による、同じく「暴力的な彼女&ヘタレ男子」のラブコメ。

綾瀬はるかが可愛ければいいやと期待しないで観たが、最初の90分は想像を絶するつまらなさ。トンデモ映画とかトンデモ脚本とか言うより、ただ単に延々と低空飛行。監督、演出投げてるんじゃねーの?と思ってしまうほど抑揚なく単調な展開。ベタで超ありがちなストーリーはいいのよ。それをいかにおもしろくみせるかがこの手の映画のポイントじゃないの?とりあえず、一緒に観たスーパー同居人ちゃんと顔を見合わせて「何なの、この映画?」と何回も確認しまうほどのグダグダ感。

しかし、同じく低空飛行ながらラストで逆転した「猟奇的な彼女」と同じく、この映画も「ようやく終わった、やれやれ」と油断させてからが本番。とんでもない展開が待っている。が、「とんでもない」が完全に悪い意味なのが「猟奇的な彼女」との違い。タイムパラドックス完全無視の展開に、もしこの世に「時間の神様」というのがいれば、「もう滅茶苦茶だあ〜!」と頭をかきむしったことだろう。

やっぱ監督投げてたんじゃないの?