ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 (1992) ★★★

監督:John Woo

温故知新、ジョン・ウーの渡米前最後の香港製作の映画。チョウ・ユンファ主演。なんというか、ハリウッドを見慣れた目で見るとすごい殺戮劇に見える。もう、人が死ぬ死ぬ。悪者だけでなく、市民も巻き添えで蜂の巣になりまくる(ヘンな日本語)のがすごいというか、ハリウッド映画では絶対ゆるされない描写だな、と。MI2では人が撃たれても全然血がでないのよね。「ハード・ボイルド」は血塗れ。最後の病院の死闘はほとんど戦争。なにもそこまで…。これ見てからジョン・ウーのハリウッド製作のこれまでの4作(「ハード・ターゲット」「ブロークン・アロウ」「フェイス/オフ」「MI2」)の中でもっともジョン・ウーの美学が生かされているのはやはり「フェイス/オフ」だと実感。あの映画はハリウッド映画としては血の量が多かったもんな…って、血の量できまるんかい、ジョン・ウーっぽさつーのは。 (06/04/2000)