サイダー・ハウス・ルール (1999) ★★★★

監督:Lasse Hallstrom

日本で見た。ジョン・アーヴィングが自身で自分の小説を脚本化した作品。アーヴィング作品らしく(??)、人がどんどん死ぬが、これまたアーヴィングらしく、それが淡々と描かれている。テーマは堕胎なのだが、その是否ということは(当然ながら)語られていない。むしろ、それをめぐっての煩悶する人間群像そのものが生なのだということだろう。

最後の、主人公が孤児院にもどるという、その事実だけみるとなんでもないシーンにはほろりとしてしまった。ということは、中だるみはあったけど監督や脚本家の思惑は成功しているということだろう。あと、シャーリーズ・セロンの美尻に驚嘆。 (08/27/2000)