エクスペンダブルズ (2010) ★★★★★

監督:シルベスタ・スタローン、主演:シルベスタ・スタローン、ジェイソン・ステイサム(「トランスポーター」)、ドルフ・ラングレンジェット・リーミッキー・ローク

スタローンが「往年の」(つまり今はA級とは言えない)アクションスターをこれでもかというほど集めて製作した超弩級の馬鹿マッスル爆撃映画。その馬鹿馬鹿しいパワーは想像以上で、特に前半の空中シーンではマジで度肝抜かれた。

自らを「エクスペンダブルズ(消耗品)」と呼ぶ傭兵チームの話だが、それはもちろん自分らの製作するアクション映画の自虐的自称でもある。その「分かってやっている感」が痛快。また、ストーリーには恐ろしくひねりがなくて唖然とするほどだが、ストーリーにこらない分キャラの描き方はきっちりと丁寧で、どのスターキャストも観客が感情移入できるキャラクター(全員どこかうらぶれている)として描かれているのが偉い。まさに馬鹿映画の「ツボ」のみを抑えた映画と言えよう。スタローン見直したぜ。特に上に「主演」として挙げたキャストが演じるキャラは全員素晴らしかった。

時間も実質90分で、四の五の言わず最後まで一気に見せてくれる。ただしかなりバイオレント。