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アメリカで車を買う(前編)

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かつてぼくはアメリカ東海岸に9年近く住んでいたとき,ボロいゴルフIIに乗っていました。いっぽう7, 8年前に同じ東海岸で半年過ごしたときは車は買わず,ZipCarだけで過ごしました。東海岸の都市部は車なくても全然生活できるのです。

しかし今回は西海岸,おそるべきモータリゼーションの世界です。ミッシング・パーソンズが「Nobody Walks in LA」と言っていたのは本当であります。一部をのぞいて,西海岸の街は歩くようにはできていません。

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ということで,車を買わなければいけないし,それは車好きとしては望むところなんですが,問題は何を買うかです。ずっと住むならもっとストレートに考えられるのですが,なんせ1年しか滞在しません。ふだんはリセールバリューなど鼻から気にせずクルマ選びをするんですが,1年後に売ることが決まっているとなるとどうしても買う値段と売る値段を気にせざるをえません。

で,どんな車を買うにしても,ディーラーで買ってディーラーで売るとかなりお金がかかってしまうのは明らかです。たとえばディーラーで130万で中古車を買ったとして,1年後にディーラーで売ったらどうでしょうか。楽観的に考えても,80万ぐらいにしかならないでしょう。その差50万。1年で50万。一月4万。うーん。考えてしまいます。

ということで個人売買を考えました。個人売買なら,うまくいけば110万で買った車を1年後に90万で売ることは十分に可能でしょう。

次に問題なのは,どの車種を買うか,そしてどの価格帯を買うかです。あまり買値が高いと売値との差額が大きくなるリスクがあります。その点,安い車の方がローリスクです。たとえば個人売買で50万の車が1年で10万まで下がることは(通常は)考えられません。20万の車を買えば,最悪1年後廃車になっても売値と買値の差額は20万にとどまります。

しかし安すぎる車はやはり修理リスクがあります。車好きとしては修理やら何やらにお金をつぎ込むのは一般の人に比べると心理的抵抗は相対的に少ないのですが,それでも1年しか乗らない車でミッション載せ替えとか勘弁こうむりたい。タイベル&ウォーターポンプ交換もイヤだ。

しかーし! ここはアメリカ西海岸。日本とは走行距離の考え方が違います。個人売買だと,走行距離10万マイル(16万キロ)の車が堂々と誇らしげに「低走行車」扱いで売りに出されています。しかしいくら「低走行車」と胸を張られていても,いくら高速道路走行が中心でエンジンが快調だとしても,やっぱり16万キロも走った車だとタイベルやミッションが大丈夫か不安になります。

とはいえ,σ(゚∀゚ )オレがかつて乗っていたゴルフIIは4000ドルで買った時点で10万マイル行っていたけど,その後6年乗って,オルタネーターが逝った以外は別に大きな修理はなかった*1ので,そのへんは運かもしれません。

でもまあ以前は車のこと全然わかってなかったので,なーーんも考えずに10万マイルのゴルフ買いましたが,今回は中途半端に知識があるので,安けりゃいいとなかなか思えない。ずっと乗るなら修理しつつ乗る覚悟はありますが,1年しか乗らないんじゃなあ〜。

そう考えると,走行距離はせいぜい11万マイルぐらいまで,年式は10年落ち以内だな。ということで個人売買の宝庫,Craigslistを毎日物色しておりました。

で,車種を何にするかですが,まず,アメリカにはイタフラ車はチンクとマセラッティ以外は売っていません(スーパーカーのことは知らん)。マセは高すぎる,チンクはアメリカでは小さすぎる(あとアメリカではニッチすぎて売却に時間がかかりそう)ということでイタフラ車は選択肢からはずれます。リセールだけ考えるなら圧倒的にトヨタ,特にカムリあたりが狙い目なんですが,リセールだけで選ぶのもやはりイヤだ。

ここはアメ車も考えたい。とはいえ,アメ車の選択肢もなかなかに微妙で,一部車種以外はリセールが低いことはおいておくとしても,選択肢が(i) 日本車みたいな普通乗用車,(ii) マッスルカー,(iii) 馬鹿でかいSUV,(iv) トラック,ぐらいしかない。正直,(i)を買うなら普通に日本車買う。(iii), (iv)は必要性が低いのでパス。となるとマッスルカー。特に定番のフォード・マスタング,ダッジ・チャージャーは注目していました。特に2005年までのちょっと日本車チックなマスタングは相場がこなれているので,「10年落ち以内」という基準からははずれますが,タマ数も非常に多く,目を光らせていました。

あとはキャデラックCTSもひそかに考えていました。

しかし! 結局このあたりの「アメリカンど真ん中」には踏み込めませんでした。期待していた人,すみません。

日本でこのあたりの「アメリカンど真ん中」に乗っている方というのはイカつい人が多いというイメージ(あくまで印象)があるんですが,アメリカに来たらアメリカでもそんな感じでした(;´Д`)。やはり「日本車」「韓国車」「ドイツ車」「スウェーデン車」「日本車的なアメ車」といった豊富な選択肢がある中で,マッスルカーをあえて選ぶ人はアメリカでもやっぱりイカつい人が多いイメージ(あくまで印象)です。スキンヘッドでサングラスでタンクトップで入墨,とゆー人がマスタングのオープンカーに乗っているのを目撃すると,うおっ,イカつっ!と思うわけです。

まーもちろんそんな人ばかりではないわけですが,みんカラ見ていても,車種とユーザーの雰囲気といいうのはゆるやかな関係があるわけで,そう考えると,個人売買でマッスルカーに手を出すのは根性なしのσ(゚∀゚ )オレにはちょっと心理的ハードルがあるわけです。なんてったって,買うときと売るとき,両方において,イカつい人に当たってしまう可能性があるわけですから。

その点,たとえばチンクとかVWビートルを個人売買で買うとしたら,恐い人に当たる可能性は低いことは容易に想像できます。恐い人はそんな車には乗らないからです。

ということで,今回はアメリカンど真ん中な車には踏み出すことなくクルマ選びを終了することになりました。実は第4候補ぐらいにはチャージャーが入っていたんですが(金持ちが住む地域で売りに出されていたので,恐い人ではないだろうとの予想で),第3候補までで車を決めてしまったので,そこまで行きませんでした。

続きはまた次回。

実車を見て試乗した#1から#3候補までの写真を貼り付けておきます。#3は一発で分かると思いますが(;´Д`)

#1
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#2
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#3
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*1:冷房は一切効かなかったり,リアドアの一枚が開かなくなったり,窓がちゃんと閉まらなかったりしましたが,放置。