http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041122-00000230-kyodo-soci
なんか意味あるんだかないんだかよくわからん改革だなあ。ちなみに大学関係者以外にはあまり知られてないであろう大学教員・教官の地位ですが、国ごとにも違いがあってけっこうわかりにくい。現行だとだいたい下のような対応になっています。
日本 | アメリカ | イギリス |
教授 | Professor | Professor |
助教授 | Associate Professor | Senior Lecturer, Reader |
専任講師、助手 | Assistant Professor | Lecturer |
「専任講師」と「助手」の違いは、前者は授業を担当するのに対して後者は普通は授業を担当せず、それゆえ理系に多く見られるという点です。しかし件の記事には専任講師のことはふれられていないんだけど、なんででしょ。
で、今回の「助教授→准教授」に変える案は、アメリカ流に「Associate」に対応させるという意味があると思うんだけど。記事曰く「現行法は、助教授の職務を『教授の職務を助ける』と定めているが、実際は独立して教育研究をする教員が多数存在」。だったらアメリカの「Assistant Professor」はどうなんのよ? 職務は「Associate Professor」とほとんど変わらないぞ。それに「国際的通用性の面からも助教授という名称は不適切との指摘がある」と言うけど、助教授の人はたいてい英語の名刺には「Associate Professor」って書くし、国際的通用性の問題でもないんじゃ? また、用語をアメリカ系にすりよるなら「専任講師」こそ、名称変更が必要なんじゃ? 「専任講師」と「助教授(→准教授)」の職務の差なんてほとんどないぞ。