いま、村上が熱い‥のか?

ライブドア vs. フジの動きですが、先日、予想どおり、新株予約権の発行差押えの仮処分が出ましたね。

「<ニッポン放送>「荒業」に司法ノー 新株予約権差し止め」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050312-00000015-mai-bus_all

これに関して、以下のような記事がありました。

ニッポン放送の増資差し止め、「妥当」が経営者の7割」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050313AT1D1201612032005.html

企業経営者で東京地裁の判断を「妥当」と答えた経営者が70.6%、「妥当でない」と回答したのはわずか1人だった。26.5%は無回答だった。市場関係者は全員が妥当と答え、無回答もなかった。

まあ、普通に考えたら当然でしょう。ちなみにオレ自身は特にライブドアに共感しているとか賛同しているというわけでもないのですが、アンチ・ライブドアな人々の論調が多分に情緒的かつ感情的なんで、それに反発を覚えるということはありますね。この仮処分は、今回の抗争の中で大きな節目になると思いますが、とりあえず、フジ側は戦略をもうちょっとシフトした方が良いでしょうね‥って、言われなくても今回の裁定は予想の範囲内だろうし、次を考えてはいるでしょうけど。

さて、関連ニュースでおもしろいのが、ここへ来て表舞台に出る姿勢を見せている村上ファンド村上世彰氏の動向。

「有力株主村上氏が予告『株主総会で演説』 ニッポン放送
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY200503120480.html

村上氏はネット証券会社が開いた投資セミナーの講師として登場し、「6月に1度だけ、みなさんに会うチャンスが訪れる。ニッポン放送の株主総会だ。今の株価なら、(最低投資単位の)6万3000円で私の演説を聴くことができる」と「宣言」した。

とあるのが目を引いたのですが、このセミナーの壇上ではもっとおもしろいことを言っていたようで、そのレポートが以下のウェブサイトにありました。

村上ファンド村上世彰氏「"のほほん"としている経営者はクズ」(マネックス・ビーンズオルタナティブ投資セミナー)」
http://blog.netshoken.com/archives/16197060.html

かなりすごい内容。「某テレビ局」について「(身内の争いにかまけて)のほほんとしている経営者はクズ」、「某ラジオ局」について「ここ10年間、ほとんど単体利益が上がっていない。経営者は「申し訳ございません、私が悪うございました」とまず反省するのが筋」「上場していること自体がナンセンス。株を買い取って上場廃止すべき」など、猛烈に辛口。他にもいろいろおもしろいことが書いてあります。

村上氏についてちょっと調べていたら、以下のようなサイトを見つけました。投資家の方のウェブサイトコンテンツの一つで、「相場師列伝」の一つとして村上氏がとりあげられています。執筆に手がまわらなかったのでしょうか、最後がやや尻つぼみなのが残念ですが、今回の騒動が起こる2年前に書かれたエッセイであり、今回のこととは別に、村上氏がどういうバックグラウンドを持っていたのかということがわかって興味深いです。

「相場師列伝(第6巻)〜元通産官僚・村上世彰は、株主の味方」
http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/retsuden6.html

いや、しかし、このJ_Coffeeさんのサイトを読んでみると、投資の世界はおもしろくも恐いですね。

ということでこのへんで。