チャーリーとチョコレート工場 (2005) ★★★★

チャーリーとチョコレート工場 特別版 [DVD]

Charlie and the Chocolate Factory
director: Tim Burton
screenwriter: John August

あらすじ:
両親と二人のおじいちゃんと二人のおばあちゃで暮らすチャーリーの一家は極貧だが暖かい家庭だった。他の子と同じく、チャーリーはウォンカのチョコレート・バーの大ファンだったが、貧乏なので一年に一回、誕生日プレゼントとしてもらうチョコレートバーが唯一、ウォンカのチョコレートを楽しむ機会だった。そんな中、誰も入ることの許されてなかったウォンカのチョコレート工場に入る権利が世界で5人の子供たちに与えられることになった。しかもその5人のうちの一人の勝者には想像を絶するプレゼントがあるということだった…。

リビュー:
これは絵本原作の作品で、最初の映画化である「ウィリーとチョコレート工場」(1975)はサイケデリックかつブラックなファンタジー・コメディの名作として名高いんですが、二度目の映画化の本作はティム・バートンジョニー・デップの黄金コンビ。しかもダークでサイケデリックなファンタジーといえばバートンのもっとも得意とする分野。失敗するはずがない。

で、観たんですが、期待にまったくはずれることのない素晴らしい出来でした。オレは75年版も観たんですが、それと比べても非常に良く出来ています。てゆうかオレ的にはバートン版の方が好き。バートン作品でいえば、エドワード・シザーハンズとマーズ・アタックスの間ぐらいの雰囲気かな。

75年版でストーリーはすでに知っていたので、バートンの独自の解釈を楽しみにしていたんですが、ウィーリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)の登場シーンからして笑った。バートンらしい、そして「ウィリー・ウォンカ」らしい、微妙に悪趣味で微妙に笑いどころをはずしたシーンで、その微妙さ加減がツボにはまりますた。その後もバートン流の悪趣味で、ちょっと子供には刺激の強い表現が満載で大満足。

オチ的には、ちょっと良い子ちゃんすぎるかなあと思わないでもないけど、まあ、寓話ですから。それより、その良い子ちゃんな展開をチープにしないジョニー・デップの「やりすぎ」と「細やかな表現」の絶妙なブレンドはすばらしいのひとこと。バートンとデップはやっぱり鉄壁のコンビだとあらためて実感しますた。

あと、バイオレット役のAnnaSophia Robbちゃんかわゆし。

あと、おじいちゃん(David Kelly)、アート・リンゼイに似過ぎ。