閉講閉口

ヒトの大学の話を聞くと、なるほど大学によっていろいろと違いがあるなあと参考になるんですが、「大学という斜陽産業」さんのところの「閉講?」というエントリを読むと、閉講ひとつとってもいろいろなパターンがあるのだなと思いました。

前回、裏番組のせいでオレの担当する原書購読の授業が受講者ゼロの危機に陥ったと書きましたが、そのとき、同僚に「受講者ゼロでも授業の手当はフルに出るらしいよ」とこっそり教わりました。これについては確認していないので真偽のほどは分かりません。ただ、「斜陽産業」さんのところで書かれている、

最近は、いろんな大学で、受講者数が一定人数に達しない場合に閉講するというようなルールが導入されつつある

ということは、うちのガッコではまだないのは確かなようです。学内で「人数が少なすぎるからやめ」という話はきいたことないです。オレの今回の原書購読で7人しか履修登録がなくても特に何も言われないし、つい最近も同僚が履修登録4人という授業も担当していました。ちなみに、履修が少ないのは人気がないからというより、「時間割のめぐりあわせ」が原因のことがほとんどです。別にオレが不人気なわけではないんです、たぶん。学生は、「何をとりたいか」よりも「時間割的に取れるかどうか」「時間割的に変な時間じゃないか」ということを優先しますからね。きょうびの学生は、授業と授業の間に1限でも空きがあると「暇で何をしたらいいかわからん」と言いますからね。てゆうか、そのもてあましている時間、オレにくれ。

しかしそれにしても、本当に「受講者数が一定人数に達しない場合に閉講する」という大学があるんでしょうか。「斜陽産業」さんでは2つの大学の実例が引かれていましたが、実情を読めば、片方は履修登録開始前に無理矢理閉講にしたケースだし、もう片方は履修登録者ゼロで閉講したケースです。履修登録者があったけど少ないから閉講というわけではありません。

てゆうか、冷静に考えて非道いですよね、履修登録者があった授業を閉講にするのは。学生が怒るでしょう。単位制限も始まったし、うちのガッコでは昨今抽選の授業もいろいろあるんですが、抽選にいくつか落ちて、ようやく登録した授業が「登録少ないから閉講ね」とか言われたら学生も激怒すること間違いなし。

それ以前に、国立なら履修者が一桁の授業なんていくらでもあるし。

でもまあ、きっと広い世の中のなかにはあるんだろうな、履修登録後に閉講なんてことをする大学も。恐ろしい。