ステッカーチューンも追加しました。極秘ルートでゲットしたエレクトロニカ系渋ステッカー。(Special thanks: K*w*ck sticker……*=a)
この3つのステッカーについて自分の趣味丸出しで紹介したいと思います。
Ninja Tune
一番下は,DJデュオ,Coldcutによるロンドンのレーベル,Ninja Tune。
Coldcutと言えば,日本ではなんといってもこれが有名。Coldcutも,いや,エレクトロニカも何も知らない日本人でもたいてい曲は知っているという。
↓こちらは25分53秒から。
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Coldcutはとにかくゴリゴリにサンプリングをかましまってコラージュする芸風で知られていて,かつ,ユーモラス。80年代終わりのヒップホップやハウスがオーバグラウンドに浮上してわちゃわちゃしていた時代に,破天荒なリミックスなどでシーンを席巻していました。
↓やっぱ代表作はこれかなー。ここにはクレジットされてないけど,ColdcutリミックスのRadio edit。
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とはいえ,上記はすべてColdcutがNinja Tuneレーベルを立ち上げる前の楽曲。Ninja Tuneを代表するような曲というと……これが難しい。
もともとNinja TuneはColdcutがDJ向けにブレイクビーツをリリースするのを主な目的で立ち上げられた節があるので,あまり「代表曲」という感じの曲は初期はない感じなんですよね。たとえばこれかなー?
↓ビートはレッド・ツェッペリンのサンプリングループですね(When the Levee Breaks)。ビデオはファンが作ったみたいだけど,ほとんどオフィシャルのクォリティー
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その後,Ninja Tuneはもっと楽曲オリエンテッドのアーティストのアルバムもどんどん出していくことになるんですが,雑食のColdcutらしく,ヒップホップに偏らず,リリースされるのはバラエティーに飛んでいて,「これがNinja Tuneのサウンド!」というのが規定しにくい。ただ、後述のWarpと比べると明らかにサンプリング文化の影響が強いですけど。
とりあえず,個人的に好きな曲↓をNinja Tuneの代表として挙げておきます。ビデオも不思議な感じ
Wagon Christっぽくない,どこか幽玄と寂寥を感じさせて何回も聴きたくなる曲なんですが,ぱっと聞いた感じ,サンプリングとは関係なさそう。と,思いきや,007のサントラと70年代ブリティッシュ・プログレを組み合わせた曲なんですね。
面白いです。
Warp
次は言わずと知れたWarp。イギリスのテクノ系インディ・レーベルとしては最有名ですね。アゲアゲのパリピEDMではない,ベッドルーム・テクノ系の宝庫です。Aphex Twin, Nightmares on Wax, Autechre, Squarepusherなど錚々たるアーティストの作品がリリースされていますが,ぼくの少ない知識でWarpを1曲挙げろと言われたら迷わずこれかなー
Warpの5番目のリリース。本当のことを言うと,この曲がリリースされたとき,ニューヨーク・ハウス信者だったぼくは「Todd Terryフォロワーやん」と,あまりポジティブに捉えてなかったんですが……特に剃刀のようなハイハットとめちゃ軽いスネアの組み合わせ。
↓トッド・テリー最初期の2曲
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とはいえ,LFO "LFO"がめちゃめちゃカッコいいのは間違いないですし,ニューヨークのヒップホップ文化の風を感じるハウスの王者トッド・テリーとは違い,LFOは純粋テクノの美学という感じですね。浮遊するキーボードとか,ブリープと呼ばれた超低音ベースラインとか。でもLFOもファーストアルバムはやっぱりニューヨーク・ハウスやシカゴ・アシッド・ハウスの影響もちらほら感じられて,1990年という時代の「熱さ」を感じますね!
Good Looking Records
最後です。
上記2つと違ってマイナーなGood Looking Records。てか,今はもう休止しているっぽい。
このレーベルはインテリジェント・ドラムンベースとかアンビエント・ドラムンベースなどと呼ばれるタイプのドラムンベースの真のパイオニアであるLTJブケムが設立したレーベルで,流麗かつどこかダークなドラムンベースの代表的レーベルとして一時代を築きました。
このmixmag liveのCD聴いたときは衝撃的だったなあ。選曲も独特だけど,特に出だしから4分過ぎまでのカッコ良さには心底しびれました。
Good Looking Recordsを代表する楽曲といえば,このレーベルの第一弾の"Demon's Theme"……を押しのけて,”Music"を挙げておきたいと思います。
これはかなり独特な曲で異彩を放っているので,DJ mixで使われると必ず印象に残ります。
まあ,この鐘の音のようなバックグラウンド音はAbstract Minds / Thoughts of Mindのモロなサンプリングなんですが,そのAbstract Mindsの曲も別の曲のサンプリングを変形させたものだそうで,クラブの世界では何がオリジナルか,わけが分からないですね。
あと,Good Looking Recordsはレーベルロゴがかわいくて好きです。
ただ前述したように,このレーベルは今はほとんどリリースが止まっているみたいなんですが,それもレーベルの音楽的な色がかなりガチガチに決まっていたということも大きいんじゃないかな。
でもLTJは今もDJはやっているようで,いつか生で見てみたいものです。
Book'em, Daniel!
いじょ。