あるやんインプレ!

増車してマッスルカー買いました!

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プリマス・バラクーダHEMIです……って電動モーターやからHEMIもクソもないやん! ちなみに20ドルぐらいの安いラジコンですが,けっこう気に入っています。

さて,戯言はともかく。あるやんのインプレを書きます。

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↑ボンネットのチリに若干の不安のある,あるやん。

それはともかく,あるやん,アライメント調整とタイヤ新品交換のあとはたいへん機嫌よく走っています。

アメリカで1年限定で車を買おうと思ったとき,最初から日本車も考慮に入れていました。ここ20年ほど日本車を所有したことがないので(レンタカーなどで何度も乗っているものの),ちょっと興味があったということと,前も書きましたが,アメリカには日本車のクーペがけっこう売っているので,ここはクーペでしょ!と思ったわけです。てか,クーペを所有したことないし。

↓北米の大衆車クーペの代表選手,Accord Coupe (2009)
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↓カムリベースのトヨタSolara
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けっこうカッコいいんですよ,日本車クーペ。日本ではハイエンドのクーペは生き残っているものの,大衆車のクーペは死滅状態なのが返す返すも残念。

……とはいえ,アルティマ・クーペを買って思ったのですが,クーペってほっんと実用性ない。後方視界が悪いのは想定の範囲内でいいんですが,とにかく物が積めない! 北米生活を始めるにあたって,物が積めないのにはけっこう「失敗したなあ……」と思いました。ちっさな椅子積むのにも四苦八苦します。前のごっさん(トゥインゴ)みたいなハッチの方が全然積載能力がある。

でもまあ,武士は食わねど,というか,物積めなくてもそこは涼しい顔して乗るのがクーペ乗りの正しい姿でしょう。

ということで,日本でプジョー407クーペに乗っているのと同じだと信じて,アメリカでアルティマ・クーペに乗っています。

ちなみにアメリカは日本では考えられないほどトラック(ダッジ・ラム,シボレー・シルヴァラードからトヨタ・ツンドラまで)が売れているんですが,その一方で,そーゆー「物を積める4輪」の対極の,実用性がないクーペが健在なのがアメリカの車事情の面白いところですね。ちなみにいわゆるマッスルカーも超トランク小さくて物積めません。

また話が脱線してしまいました。あるやんのことですね。

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あるやんに乗っていて最初に違和感を感じたのが,前も書きましたが,CVT。ぼくは車に試乗するときは,一度は低速から60kmぐらいまで(車間距離など安全に気をつけた上で)アクセルを踏み込むようにしているんですが,CVTってよく分からない。ぼくの車歴では「青空プント号」がCVTだったんですが,今回CVTに乗っても「踏んだ時」の感覚がよく分からない。「うぃーーーん」と回転数は上がるんですが,なんか「レッドゾーン近くまで回すぞ!」という感覚がなくて「うぃーーーーん」と言うだけ。あれってどうやって「回す」のが正解なんですかね? キックダウンとかもないし,いまだによくわからない……。

次に違和感を感じたのがステアリング。最初ぐにゃぐにゃだったのはアライメント調整して直ったんですが,それが直ってもなお,ステアリング・フィールがびしっとしていない。急カーブではアンダーステアが激しい。気がする。というか,バニ朗(ニューパンダ4x4)とごっさん(トゥインゴGT)と特性が違いすぎる。これがアメリカ版スカイラインことインフィニティG35やG37なら全然違ったのでしょうけど,さすがあるやん,「なんちゃってスポーツ・クーペ」です。実際は全然スポーティーじゃない(笑。てか,別に「スポーツカー」は謳っていないけど。見た目がスポーティーなだけで。

ただ一つはっきりいえることは,これまで所有した車の中で,あるいは借りたレンタカーの中で,もっとも静かで乗り心地がスムースです。これは感動するほどで,いやまあ,今まで騒がしい車ばっかり乗っていただけやん,と言われれば返す言葉もないのですが,CVTの特性もあいまってほんと「シルキー」な乗り味です。

サスペンションも柔らかめで,高速の段差も「ほわん」といなす感じ。ああなるほど,アメ車テイストなんだなと合点が行きました。ハイウェイ・クルーズ用なんですよ。峠を攻めるようなセッティングにはまっっったくなってない。てか,そもそも峠ないし(笑。

逆に,車線も交通量も多い西海岸の高速道路をすいすい走れるようなセッティングになっている。0-100kmの急加速は苦手だけれど,80-100kmや100-120kmの加速は驚くほどスムース。そうそう,西海岸の戦場のような高速道路は80から120kmのあいだが一番重要なのよね。この速度域を自由に加速・減速できる車が一番ストレスがない。

それにしてももうちょっとステアリング・フィールがびしっとしていたらいいのになあと思いますが,それを除けばこれはこれで楽しいです。街乗りでもびっくりするぐらい静かでエレガントで苦にならない。ハイウェイでも本来の意味での「グランツーリズモ」な走り。

日本に帰ったらまた「ダイレクト感覚ガッツンガッツン」な車に戻りたいとは思うものの,アメリカにいるうちはこの水上をスイーっと滑るようなあるやんでいろんなところへドライブへ出かけたいなと思っています。

てか,北米仕様の日本車は,アメ車の余裕のあるフィーリングを受け継ぎつつ,大雑把なところ,雑なところを解消してきめこまかくブラッシュ・アップしている感じで,こりゃ日本車が売れるのも無理ないわと思いました。いじょ。