死霊のはらわた (1985) ★★★★

監督:Sam Raimi

いわゆるスプラッタ映画の金字塔といえる映画にして、サム・ライミの超低予算デビュー作。当時は、このスプラッター描写は衝撃的で、ぼくなんてスチール写真だけでビビってしまって目をそむけてたっす、当時。Yahoo Japanのホラー掲示板の「あなたのベストホラーは?」のスレッドをみると、「死霊のはらわた」が非常に人気があり、しかも、「2はおもしろくなかった」という人が多いのが興味深い。それだけ、リアルタイムで衝撃を受けたひとが多いということだろう。

しかし、後追いでみると、リアルタイムで衝撃的だったスプラッタ描写も今は笑いでしかない。ただ、この映画は、最後の粘土アニメのシーンなど、「低予算転じてシュールの領域に突入」という側面があって、しかも、完全にわざとやっているというか、「低予算なら低予算にしかできないぶちきれたものをやろう」という監督の意図があって、痛快。 (12/31/2000)