えー、アメリカに10日滞在したんですが、まずは車の話など。
旅程ずっとレンタカー借りたんですが、今回割り当てられたのはPontiac Grand Prix。
まず観たときの第一印象は「でかっ!」。アメリカで言う「ミッドサイズ」の車なんですが、ふだん白熊に乗っている身からするとデカすぎ。スーパー同居人ちゃんとの2人旅だし、都市部だし、どう考えてもこのデカさはいらないんですが、諸事情によりこれになってしまいました。
今までレンタカーで借りたことのあるアメ車といえば、Chrysler Sebring、Jeep Cherokee、Jeep Grand Cherokee、Ford Contourがあるんですが、一番気に入ったのがCherokee(Grandじゃないほう)で、あれはサイズもちょうどよくて楽しい車でした。一番アメ車らしいと思ったのがSebring。こいつはもう、ほんとにふわふわサスペンションで、ステアリングも軽く、ブレーキも超カックンブレーキで、運転しているこっちまで酔いそうになりました。
で、今回のポンティアック・グランプリはどうだったかというと、Sebringとまったく違い、ステアリングもアクセルもブレーキも重い重い。かといってスポーティーというわけでもなく、とりあえず「鈍重」って感じでした)。高速安定性はいいし、踏み込めばけっこう延びるんですが、低速ではとにかく重いですね。頑張って踏まないと信号スタートでおいていかれます。正直、あんま乗ってて楽しい車ではありませんでした。(追記:グランプリはスポーツセダンということなので鈍重ということはないはずなんですが、ぼくの運転が大人しすぎたんでしょうね。車重が1600kgぐらいあるようだし、アクセルの踏み込みが足りなかったということでしょう。)
インパネ周りの写真も撮っていれば良かったのですが、インパネ周りもほんと、デザイン性も高級感もなければ、機能性もないというか。スピードメーター、タコメーター、水温計、燃料計が一通りある他は、センターコンソールにオレンジ色のちっちゃな液晶があるだけなんです(その下にCDプレイヤー、エアコンがもちろんあります)。この小さな液晶に走行距離が表示できたりするんですが、ミッドサイズセダンのセンターコンソールで、車体に不釣り合いなほどちっちゃなオレンジ色液晶で走行距離が淡々と刻まれているのを観ると、「こんなしょぼい表示ならスピードメーターの脇にでも置けばいいじゃん、センターコンソールに持ってくる意味がわからん…」と思ってしまいます。
とりあえず、この車を日本に持ってきたとしても一台も売れないでしょうね。破綻が取りざたされるGMですが、Pontiacの設計、センスの古さを見ると、それもしょうがないという気がします。
と、酷評したところで、街角で見かけた車の写真を貼付けたいと思います。実はぼく、アメ車もけっこう好きなんですよ。むしろ一台欲しいと思っているぐらい。
まずはお約束のマッスルカー。フォード・マスタングです。
レトロデザインを復活させた新型マスタングは、アメリカではほんとたくさん走っています。この写真ぐらい派手なのはそう見ないですけど。
マスタングのライバル、ダッジ・チャージャー。
チャージャー、カッコいいです。マスタングとチャージャー、どっちかくれると言われればチャージャー選びますね。2007年に東海岸の方にいたときは、南の方(ノースキャロライナとかフロリダとか)でチャージャーの覆面パトカーをいっぱい見ました。ハイウェイパトロールに入ってチャージャー乗れたら楽しいだろうな〜。
マスタングやチャージャーは現実的にはぼくには買えませんが、買える車で今すごく気になっているのはダッジ・キャリバーです。日本では実車が走っているのを観る事がほとんどないので、アメリカに来てたくさん実車が観られて嬉しい。
前からこの車、SUVなんだかクーペなんだかよくわからない、掴みどころのない車だなと思っていたのですが、実車を観るとやっぱり変! SUVっぽいのですが車高がわりと低くて、乗用車テイスト。デカそうでいて、実はわりと小さい(排気量も1.8〜2.4L)。かと思うと、トランスフォーマーに変身しそうなほどカクカクしたデザインで、オーバーフェンダーの張り出しも乗用車としてみるとやり過ぎ感があふれています。ダッジの車の中ではキャラが薄いと日本のアメ車ファンからは評判悪い車ですが、この分かりにくい変態性は、マイナー車好き心をくすぐりますねえ。
写真は撮れなかったけど、ブルーのキャリバーが特に気に入って、マジほしいなと思ったりもするのですが、キャリバーは日本での新車価格がアメリカと比べてすごく高いので、どうも躊躇してしまいます。まあ外車ってそんなもんといえばそんなもんなんですが、ヨーロッパ車だと割高でも抵抗ないのにアメ車だと割高だと抵抗あるな。
今回初めて実車みられて嬉しかったもう一台が、これ、新型フォード・フォーカス。
ユーロ・フォーカスと袂を分かって、アメリカ独自デザインになったんですが、個人的にこのフロントマスクは嫌いじゃないですね。けっこうたくさん走ってました。しかしフォーカスはアメリカで見るとホント小さい。このアメリカで(日本でいう)5ナンバー枠なんだから、そりゃ小さいよなあ。しかしこの小ささならハッチバック作ってくれればいいのに。
以上、気になっていたアメ車。以下はヨーロッパ車。
これはびっくり、フィアット・チンクエチェントを発見!
アメリカでイタ車を見る事は稀なので思わず喜んでしまいました。
スマート・フォーツー。
2008年からアメリカで正規販売開始になったばかりのフォーツーですが、なんとびっくり、街角でけっこう頻繁に遭遇しました。こんな車アメリカで売れないだろうと思っていたのに、売れているんですね。さすがドイツ車パワー。アメリカはミニもすごくたくさん走っていますが、マイクロコンパクトの需要ってニッチながらもけっこうあるのかもしれませんね。フィアットのアメリカ市場再参入計画もなかなか進んでいないようですが、うまくやれば500も成功するかもしれませんね。もっとも「うまく」やれるかどうかは、はなはだ心もとないですが。
最後に、ワイナリーなどを案内してくれた地元の友人のニュービートル。
ニュービートル(これまたアメリカではめちゃたくさん走っている)は初めて乗ったのですが、思ったより乗り心地良くないな、というか下駄車感覚の車なんだなというのが正直な感想でした。ハイ。
以上。