Mac インテル化

噂になっておりましたが、なんとほんとにMacがインテルのチップに移行するんですねぇ。Macの永遠のライバルといえばいわゆる「Wintel」陣営だったわけで、その半分と合体してしまうのですから、世の中、なかなかにわけがわかりません。

まあ、ハードのことがわからないオレみたいな素人には、わりとどうでも良い話といえばどうでも良い話なんですが、巷では、MacのマシンでWindowsが走るようになるかも、とか、PC互換機上でMac OSが走るようになるかも、とか、そうなったらハードが高いMacは終りだとか、いろいろ言われているようですね。

ハードのことがわからないオレみたいな素人なのでよくわからないのですが、でもまあ、同じチップを使うわけだから(Macのために独自チップセットをインテルが開発するとは思えないから)、頭の良いハッカーなヒトならばけっこうすぐにWinMacが実現してしまうのかもしれませんね。そうなるとどういうことになるのか、なかなか予測はつきません。が、Macはハードが高いから売れなくなって…というのはどうかと思う。だって、Macってもう高くないもん。もちろん、PC陣営の最下層のモデルよりは高いですよ。でもPC陣営の平均的な価格と、PowerBook/PowerMacを除くMacの値段を比べると、大差ないよ。てゆうか、iBookとかeMacってPCと比べても安い部類だと思うけどね。

それはともかく、ハードのことがわからないオレみたいな素人(…と繰り返して書くとあたかもソフトのことは分かってそうだな。もちろんそんなことはカケラもないけど)なりに、AppleカリスマCEO、スティーブ・ジョブズによる恒例の基調講演をみてみました。

↓一時、癌で痩せていたジョブズですが、完治してしばらく経ったということで元気そう。
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ジョブズによれば、5年前から、万一の事態にそなえてOS Xのすべてのバージョンにインテルで走るバージョンを開発していたそうな。当然Tiger (Mac OS X 10.4) のインテル版も存在していて、実際、このWWDC基調講演ではインテルマシンを使っていたそうな。

↓ペンティアム4で動作するTiger (Mac OS X 10.4)
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PPC版とIntel版のアプリケーションはコードの書き換えが超簡単で、コードが複雑なMathmaticaもわずか2時間でIntel版をコンパイルできたらしい。

さらに、Intel用にコンパイルされてなくても、Rosettaという技術によって、PPC用のアプリがそのまま自動的にIntel用に翻訳されてシームレスに利用できるらしい。デモしていたけど、一部若干ひっかかる場面もあったけど、全体としては普通にアプリが動作しておりました。

ということで、まだまだ未知数ですが、この先どうなることやら。楽しみに待ちたいと思います。