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レスラー (2008) ★★★★★

監督:ダーレン・アロノフスキー、主演:ミッキー・ローク

レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキーが初めて「フツーの映画」を撮った!ような感じがしたので、注目して観ましたが、良かった。落ちぶれたレスラーにミッキー・ロークというのも素晴らしいキャスティングだし(56歳であの人工的なスーパーマッチョ!)、低予算を逆手にとった、ドキュメンタリー風の演出が非常にリアルだった。予定調和的なストーリーも、アロノフスキーのことだからどんな非常識な結末が待っているか予断を許さないのもスリリングだった。なんていうか、アロノフスキーは決して演出がうまい監督ではないと思うのだが、前作「ファウンテン」から続けて鑑賞した印象としては、普通の「プロフェッショナル」な監督ならやらないような、荒削りなアマチュアリズムがあって、本作品ではその荒削りさが逆に「リアリティー」として非常にうまく機能していた。アロノフスキーにはこのまま成熟しないでほしい。