男はつらいよ フーテンの寅（3作目） (1970) ★★

director: 森崎東
screenwriter: 山田洋次、小林俊一、宮崎晃
madonna: 新珠三千代

「男はつらいよ」第一作から半年でもう三作目。今回の監督は山田洋次ではなく、第一作の脚本を山田洋次と共作した森崎東。まあ、ストーリーは基本的に同じ「男はつらいよ」だし、画は悪くないんだけど、何かが足りないんだよなあ。なんというか、観ていて茶番という感じがするんだよね。いつもの登場人物のギャグも台詞もどうもそらぞらしい。寅さんはおもしろいけど、ちょっと物足りない。特に、一作目のアナーキーな寅さんに比べると、いかにも平凡。演出かなあ。と、演出がなんたるかを今いち分からないまま言うオレであった。ドラマの緩急もちぐはぐで、駄作に入るでしょうな。あと、この作品には桜ちゃんがほとんどでてこないのが残念だねえ。きっと倍賞千恵子のスケジュールが合わなかったんだと思うけど、そんなん言い訳ならんしね。