長い巡業?の旅から2週間ぶりに日常生活の場に戻って参りました。疲れた〜。日本半周ぐらいはしたな。
で、テレビを所有していないためふだんテレビは見ないんですが(当たり前)、旅の間は、宿にとまるにしろ実家に滞在するにしろ逆にテレビのある生活になるので、良い機会なのでいろいろテレビを見まくりました。基本的にテレビは好きな方なんですが(テレビドラマ以外)、しかしいざ見るとつまらん番組ばっかりなので驚かされます。もう一つ驚かされたのが、しばらく見ないうちに、やたらと「食」を扱う番組が多くなっていること。芸能人が料理するコーナー、各地の名店やB級グルメの紹介やらクイズやら、それを試食するタレントやらコメンテーターやら…。
ほんと、どのチャンネルでも食べてばっかり。以前のオレなら、なんなんだこの安易な番組群は!とか怒るところですが、最近のオレは違います。のどかでいいじゃないか、ぬるま湯が一番、この殺伐とした世界のなかでこんなにのほほんとしているのは貴重だとさえ思えてくるのであります。
一方、イラっとするのが、ワイプの多用。ワイプというのは、番組内でVTRを再生するときに画面の端に小さくスタジオの芸能人の表情やリアクションが抜かれるというあれです。あれを業界用語で「ワイプ」と呼ぶということも今回初めて知ったのですが。ワイプは昔からある手法ですが、最近はほぼすべてのバラエティー番組で多用されていて、実にうざい。タレントもいつワイプで抜かれるかということで、再生されるVTRについて大げさにリアクションしたり、真剣な顔をしたり、うんうんとうなづいたりしているわけですが、もうすべてが嘘くさい猿芝居に見えてしまって。おまえ真剣な顔してうなづいてるけどほんまは何も考えてないやろ、とか。てゆうか、ワイプの意味あんの? なんで芸能人の阿呆づらを交代交代に見せられなきゃならないねん。
なんてことも、ふだんからテレビに接している人なら、あまり気にならないんでしょうね。こういう変化って徐々に起こるもので、その「徐々に」の間に慣れるもんですから。オレは一年に1度か2度ぐらいしかテレビに浸かることがないので、こういう変化には身体が順応しきれません。あーイラつく。