白熊インプレッション 3: エンジン編

白熊のエンジンのパワーですが、1.1トン強の重さに1.4L、95馬力のエンジンというのは「ほどよい感じ」で走りやすいです。白熊はフィアット・プントがベースだそうですが、ぼくが以前乗っていた2000年式青空プント号は、電動幌の重量がプラスされているにも関わらずエンジンは1.2Lだったので、それに比べると白熊は十分に速い。アクセルをベタ踏みしないと高速の追い越し車線に入れなかった青空プント号と違い、白熊は軽くアクセルを踏むだけでかっとばしてくれます。坂で非力感を感じることもあまりないですね。ワインディングや峠でも、2ペダルとはいえMTなので、5000回転超えまで軽やかに回して走ってくれます。白熊の2ペダルMTには色々不満もありますが、この「エンジンを回す」という感覚はやはりMTらしくて良いです。以前の青空プント号がCVTだっただけに余計そう思います。

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とはいえ、白熊のエンジンは「ヤンチャ」というほどではなく、あくまで「ほどほど」。「ヤンチャ」と言われる(乗ったことないけど)パンダ100HPが1.4Lで100馬力ということで、1.4Lで95馬力の白熊と似たようなパワースペック(かつ、同じフィアットグループですからおそらく同じ系統のエンジン)ですが、向こうは1トン切る車重でこちらは1.1トン超えてますから、その重さの違いもあって走りがマイルドになっている…のかもしれません。1.2L、60馬力の普通のパンダに試乗した時も「車、軽っ」と思いましたから。もちろんそれ以外の要因もあるでしょうが。

ミニ・クーパーと比べると、白熊はミニ・クーパーと同じ車重で排気量&馬力がミニ・クーパー(1.6L、116馬力)より劣るんですが、以前レンタカーで借りたミニより白熊のほうが軽快な感じがします。ミニは足回りやハンドリングなど重厚なセッティングだからでしょうか。ドイツ車であるところのミニはがっつりアクセル踏んでしっかりステアリングを回さないと動いてくれませんからね。

ちなみに、ぼくは日本では速度違反で一度も捕まったことがないのが自慢で、峠道を「攻める」と車酔いしそうになるし、ようするに大人しいへたれドライバーなんで、白熊の「ほどほどパワー」は気に入ってます。