白熊の純正オーディオはAUX入力がない(たぶん…)ので,iPodを使うためにFMトランスミッターを使っています。ところが,白熊はルーフアンテナ車のためトランスミッターの受信感度が悪く,納得するトランスミッター環境にするまでかなり試行錯誤&散財(とほほ)しました。
最初は,青空プント時代から使用していた第一世代iPodシャッフル用のDLO TransPodを使っていたんですね。ちょっとマイナーな品ですが,確か8000円ぐらいしたハイエンド商品で,ヨドバシで「トランスミッターは高い方が電波が良いですよ」と言われて買ったんです。青空プント号はルーフアンテナながらも,幌車だったためアンテナがフロントガラス上部に付いており,受信も上々でした。
しかし白熊はリア・ルーフアンテナなので,受信が少々落ちる上に,ちょっと音の割れも気になりだしました。しかもシャッフル用なので,今使っているiPod nanoのUSB入力を受け付けないし…。この際nanoもUSB入力できる機種を新調するか!
と思ったのが運の付き。
まずプリンストンのPCK-FMIP2Bを買ったんですね。5000円弱の品です。
Princeton PCK-FMIP2B iPod専用FMトランスミッター2(ブラック)
- 出版社/メーカー: プリンストンテクノロジー
- 発売日: 2006/06/10
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今持っているDLOのやつより一回り安いが廉価というほどでもないミッドレンジ的な価格帯です。今持っているのより安いものを買い直すことにひっかかりはありましたが,「前買ったときから3年ぐらい経っているし技術も進歩しているだろう」と思って買いました。
この商品の良さはとにかくスッキリしているところ。本体はマッチ箱ぐらいの大きさで,あとはiPodのUSBドックのケーブルが出ているところ。カールケーブルもカッコいい。
しかし実際使ってみると電波が弱い! たぶん車によると思いますが,白熊には電波が弱くて音質的にあきらかにDLOの方が良かった。これが最初に買ったトランスミッタならこんなものかと思ったかもしれませんが,いかんせん二台目のトランスミッタで,一台目より劣るんじゃわざわざ買った意味が皆無。このままでは引き下がれない。
ということで,これはヤフオクで売り払うことにして,ケチらないでハイエンドの品を買い直しました。定評あるモンスターケーブルのiCarPlay Wireless Plus for iPodです。9000円弱。定評あるし,高いし,USB入力だし,見た目もカッコいいし,どんな音が飛び出すか。ワクテカして使ってみたんですが…。
- 出版社/メーカー: モンスターケーブル
- 発売日: 2006/01/22
- メディア: エレクトロニクス
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…あ,あれ? 音割れがするぞ。特に最近のJ-Popの音圧が高いやつは音割れがひどい。これじゃ全然駄目だ! しかもUSBドック入力なので,iPod側の音量を下げて音割れを回避しようとしてもできない(USB入力は音量を変えられない)。ライン入力ならボリューム下げられるのに…。
しかし9000円も出して買った品,そう簡単にはあきらめられません。音圧が高すぎて割れるならば,iVolumeなどのPC用音量均一化ソフトであらかじめ音量を下げてやれば良いらしい(ウィンドウズならMP3Gainなど)。iVolumeは15ドルのシェアウェア(注:バージョン2.xまで。最新バージョンでは30ドル!!に上がっています)ですが,まあ以前から音量均一化ソフトに興味もあったのでサクっと購入。90dbに音量均一化しました。90dbはわりと控えめな音量なので大丈夫なはず…。
で,車に戻り,音量調整したファイル満載のiPod nano(サウンドチェック・オン)を手にモンスターiCarPlayを試してみました。
結果,音圧の高いJ-Popでも音割れはなくなりました!
…しかし,音源の音量がおさえられた結果,FMのサーというノイズが目立つ結果に。しかもそれ以前に音があまり良くない気が…。
ということでiCarPlayとDLOのTransDock(ライン入力)を交互に同じ条件で演奏して聴き比べてみましたが…あきらかにDLOの方が音がいい!ガ━( ゚Д゚;)━ン 特に,中音域であるギターの音の立体感やクリスピー感がDLOの方が全然良い。
そもそもDLOの方が電波が強いようです。というのも,うちの白熊は電波受信能力があまり高くないうえにアンテナをショート化してさらに受信能力が下がっているのですが,そのせいで,カーステのFM局自動サーチではモンスターiCarPlayの電波はキャッチしてくれないんですね。もちろん手動でカーステの周波数を合わせてやればiCarPlayの音を聴けるんですが,自動サーチにはひっかからない。ところが,DLOのトランスミッターの電波は,こんな白熊でも自動サーチでちゃんと拾われるのです!
結論。
せっかく高いカネ出してモンスターのを買ったのに,元からもっていたDLOの方が性能が高いということが分かりました。ガ━( ゚Д゚;)━ン
ただ,iVolumeで音量均質化したのは無駄ではなく,DLOでも音割れがなくなりました。これが今回の唯一の収穫です。モンスターはヤフオク行きに。
まあ,これで現在ベストと思われるトランスミッタ環境になって音割れもしなくなったので良しとしましょう。唯一の不満は,このDLOのやつは前述したように旧シャッフル用なので,iPod nanoはUSBドック接続しても,充電はできるものの再生はできません。ですから,ライン入力をして,かつ電源供給のためにUSBケーブルを接続するという,ダブルケーブル状態となり,少々カッコ悪い。
まあしょうがないです。さんざん無駄金を使ったあとなので改めてnano対応の新しいやつ↓を買う余裕もなし。
DLO TransDock micro iPod/MP3対応高音質FMデジタルトランスミッタ DLO-IP-000039
- 出版社/メーカー: DLO
- 発売日: 2006/05/31
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とりあえず,DLOはブランドイメージ的にモンスターなどに比べると弱い上に高額,かつルックスもあまり良くないのでマイナーですが,はっきり言っておすすめです。上記新バージョンは試してないので保証の限りではありませんが。
おわり。