ミート・ザ・ペアレンツ (2000) ★★★★

監督:Jay Roach

ガールフレンドの両親(特に父親)と初めて顔を合わせるという万国共通の緊張的場面をテーマにしたドタバタ。その災難に対面するのがベン・スティラーで、エロギャグありのドタバタ・ラブコメ、しかもペットがからむ(猫だけど)ということで、「メリーに首ったけ(Something About Mary)」を彷彿とさせる。けれど二番煎じの薄味さを感じさせないのがうまいというか。ガールフレンドの偏屈な親父がデ・ニーロというのが反則的というか、思いっ切り適役で、ここがはっきりとした味になっている。デ・ニーロ自身制作に関わっているみたいだが、演技もなんだか楽しそう。個人的に「メリーに首ったけ」は、ドロっとした濃さが生理的に今一つ合わなかったので、こちらのほうがシンプルで素直に笑える。「メリー」は男と女の話で、こちらは男どうしの話という違いが大きいか。

しかし、「Focker」という名字はいくらなんでも反則だろ…それだけで笑えるっちゅーねん。 (10/23/2000)